戸田恵梨香がヒロインを演じる連続テレビ小説「スカーレット」(朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。
同ドラマは、高度成長期時代の滋賀・信楽(しがらき)を舞台に、男性ばかりの世界をがむしゃらな強さと持ち前の明るさで生き抜く女性陶芸家・川原喜美子(戸田)の姿を描く。
第3週(10月14日~10月19日)の放送から大阪の下宿「荒木荘」で“女中”として働くことなった喜美子の周りには、おおざっぱな性格の新聞記者のちや子(水野美紀)や、医大生の圭介(溝端淳平)など個性豊かな住人たちが多くいるが、中でも異色を放っているのが木本武宏演じる田中雄太郎ではないだろうか。
市役所勤めを辞めてしまい、めったに自室から出てこない変人で映画俳優を目指しているという雄太郎。第18回(10月19日)の放送では「歌える喫茶 さえずり」で喜美子らの前に、角刈りのカツラの上にサイズの合っていないカンカン帽を被った雄太郎がいきなり現れ、真顔で熱唱するシーンが放送され、SNSなどでは「シュールすぎる!」「内容が頭に入ってこない!」と話題となった。すっとぼけた物言いで喜美子を癒し、時に背中を押す雄太郎を演じる木本から役柄につてや現場の印象などを聞いた。
――「スカーレット」に出演することが決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
子どもの頃からおばあちゃんと“朝ドラ”を見て育ったので、出演が決まったときはうれしかったです ね。以前、一度でいいからおばあちゃんが元気なうちに“朝ドラ”に出演したいと思って「ごちそうさん」(2013年9月~2014年3月)のオーディションを受けたら、運良く出演させていただけたので、人からは「もう十分やん」と言われたんですけど、自分としては「まだまだ出たい!」と(笑)。人間味あふれる、大阪局制作の“朝ドラ”が大好きとい うこともありますね。
今回、内田ゆきチーフプロデューサーにお会いしたとき「歌やギターは得意ですか?」と聞かれ、まったく得意じゃないのに、出演したいあまりに思わず「はい!」と答えたんです。念願かなって出演が決まりよかったです。