お互いに支え合っているところに絆を感じますね
――今回の映画は、“絆”も大きなテーマとなっていますが、お二人がお互いの“絆”を感じた出来事があれば、教えてください。
成瀬瑛美:私は、声優のお仕事の経験がないので、普段は周りの声優さんにいろいろとアドバイスを頂きながらアフレコをしているんですね。
でも、スタプリのライブイベント(※9月28日に開催された「スター☆トゥインクルプリキュアLIVE2019 KIRA☆YABA!イマジネーションライブ」)の開催が決まったとき、ここちゃん(小原)が「私、人前で歌ったことないんだよー!」ってかわいく不安がっていて(笑)。
だからいつもとは逆に、私がここちゃんを励ましてあげたんですよ、「大丈夫だよ、ライブは楽しいんだよ」って。そんなふうに、お互いに支え合っているところに絆を感じますね(笑)。
小原好美:最初に私が、キュアミルキーという役を頂いたとき、キュアスターとキュアミルキーは対になるキャラクターだと伺っていたので、キュアスターのキャストさんとは特別な、大事な期間を一緒に過ごすことになるんだろうなと感じていました。キュアミルキーという役を頂けたことへのうれしさと不安もありつつ、その大切なパートナーのキュアスターを演じる方は誰なんだろう、っていうドキドキもあって。
そして、キュアスター役は成瀬さんだと伺ったときに、もう全然想像もつかなくなってしまって(笑)。ライブに出演されている映像も拝見して、自分にはないものをたくさん持っている方なんだなというのは、何となく感じていたんですけど。
成瀬:これまで当然、共演したこともないですし、本当に初対面でしたからね。
小原:実際にお会いしてみると、すごくパワーを感じる方で。しかも、そのパワーって、みんなを元気にしてくれるような、すてきなパワーなんです。
この作品を通じて、きっと私自身も成長していくんだろうなと思いましたし、実際この半年、一緒に過ごさせていただいて、本当にいろいろなことを経験させていただいたなと感じています。
だから、二人の絆という意味では、何でしょう…具体的なエピソードがあるわけではないのですが、お仕事をしていく中で、絆が日に日に増していったなという感覚があります。
アフレコでも、成瀬さんの元気のいいあいさつを聞くと、こちらもララとしてのスイッチが入りますし、安心感がありますね。
先ほど成瀬さんがお話しされていたライブイベントのときも、成瀬さんは「楽しむことが一番だから」と声を掛けてきてくれて。この人は本当に、ひかるそのものなんだなと思いましたし、緊張感も和らぎました。成瀬瑛美がひかるでよかったって本当に思います。
成瀬:私も同じことを思っていて、ここちゃんはすごく気配り上手で、ささいなことでもすぐに気付いてくれるし、常に周りのことを見てくれている方なんですよ。
小原:私はただ、みんなに役に集中してほしくて、おせっかいでやってるだけなんです。そういえば、成瀬さんがアフレコで気合が入りすぎて、ペットボトルを倒してしまったときは、すぐに私が直したりしてました(笑)。
成瀬:それは初めて聞きました(笑)。あと、ここちゃんは私と同じで「スタプリ」をすごく愛しているので、新しいグッズをいち早く集めてくれて、みんなに教えてくれるので優しい子だなぁと思っています。
小原:やっぱり、プリキュアシリーズで役を頂いたときに、私の周りの人たちが喜んでくれて、私自身もうれしくて、「ララを全力で演じよう」と思って。そして演じていくうちに、どんどん「スタプリ」が好きになっていって…。そうするともう、「グッズも集めなきゃ!」という気持ちになるんですよ(笑)。
成瀬:そんなここちゃんを見ていると、こっちも何だかすごく幸せな気持ちになるんです。
――素晴らしいエピソードをありがとうございます。では最後に、「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」を楽しみに待っていたファンの方々へ、メッセージをお願いします。
成瀬:映像もすごくきれいですし、歌で人の心を動かすシーンや、熱いバトルシーンもあって。見どころがありすぎて、言葉では語り尽くせないくらい、素晴らしい作品なんです。
この作品を通じて、自分たちの住んでいる地球というのは、すごくすてきな場所なんだよっていうことに気付いてほしいですね…ちょっとスケール感が大きい話になってしまいましたが(笑)。とにかく、ぜひ劇場で見て、いろいろなことを感じて取ってほしいです。
小原:本当にいろいろなテーマや魅力が、この1本の映画の中にギュッと詰め込んであります。子どもたちにとっても、初めての体験や学べることがたくさんある作品です。
もちろん、これまでのプリキュアシリーズの映画にあるような、絆や人とのつながりの大切さといった大事なテーマも押さえつつ、これまでにはない新しい試みにもたくさん挑戦していて、本当にすごい作品だと思っています。
そして何より、物語の中で一番重要なこととして描かれているのが“歌”です。ぜひ劇場に来ていただいて、歌の素晴らしさに触れていただければなと思います。
全国東映系にて公開中
<スタッフ>
原作:東堂いづみ
監督:田中裕太 脚本:田中仁
音楽:林ゆうき、橘麻美
総作画監督・キャラクターデザイン:小松こずえ
作画監督:松浦仁美、中谷友紀子 美術監督:今井美紀
CGディレクター:大曽根悠介 色彩設計:竹澤聡
撮影監督:高橋賢司 製作担当:澤守洸、井桁啓介
<キャスト>
成瀬瑛美 小原好美
安野希世乃 小松未可子 上坂すみれ
木野日菜 吉野裕行
咲野俊介 片桐仁 濱津隆之
石川由依 駒木根隆介
知念里奈
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