「孤独のグルメ」原作者・久住昌之が思いを語る「今でも毎回驚かされます」<インタビュー>
連続ドラマも8期目を迎え、根強い人気を誇る「孤独のグルメ」の原作者・久住昌之にインタビューを敢行。
松重豊が主演を務める、テレビ東京系で放送中のドラマ24「孤独のグルメ Season8」(毎週金曜深夜0:12-0:52ほか、テレビ大阪は翌週月曜深夜0:12-0:52)の撮影エピソードや、漫画原作(作画)の谷口ジローさんについて話を聞いた。
シーズン8の新しい試み
――シーズン8の放送が決定した時の心境を教えてください。
シーズン1から一緒にやってきた監督(溝口憲司さん)が亡くなったというのが大きいですね。これからは若い監督とスタッフ一丸となって頑張るんだなぁと。
音楽も、自分たち自身気分を変えたいと思ったし、ドラマ終了後のコーナー「ふらっとQUSUMI」のタイトルに自分の写真が使われてるのも、もうやめようと。それも「タイトル変えてください」という前に、自分で絵を描きました。
今までのスタイルを残しながら、何か新しいことをやらなければ、と。
――では、音楽も一新されたのでしょうか?
そうですね。五郎の歩いてくるところの曲を、三拍子にしてみました。タイトルバック曲は、今までは民族音楽っぽいのが多かったんだけど、今回はブラックミュージックで攻めてみました。ライブで若い頃からやってたリズムで。
――今回の音楽はどこからインスピレーションを得ましたか?
自分が原作の漫画なので、物語からのイメージは割とあるんです。そこに松重さんのキャラクターを重ねた時、こういう音があったらいいなあ、と。でもボクは自分で今まで好きで聞いてきた以外のジャンルの音楽はやりたくないんです。ロシア民謡もマカロニウエスタンもアフリカンも、ずっと好きだった音楽。でも演奏するのは初めてということも多い。
――「ふらっとQUSUMI」の撮影時に気を付けていることはありますか?
飲み過ぎないことですかね (笑)。というのは冗談で、ダラダラしないで、さっと自然に終わらせるということかな。ボクのコーナーは平日の営業前の時間に撮らせてもらうので、お店に迷惑をかけたくないんですよ。いつも思うけど、店の人はすでにスタッフと仲良くなってるので、とても和やかな雰囲気で撮れるのがありがたい。