大林宣彦監督の最新作「海辺の映画館―キネマの玉手箱」の舞台あいさつとQ&Aセッションと東京国際映画祭特別功労賞の贈呈式が11月1日に東京都内で行われ、大林監督と、常盤貴子、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲、山崎紘菜らが登壇。会場全体が大林監督の自由過ぎる言動に振り回されつつ、愛にあふれた和やかなイベントとなった。
本作は、「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の“尾道三部作”で知られる大林監督が再び尾道とコラボレーションする、何でもありの反戦エンターテインメント。
映画愛、故郷愛、人間愛といった少年時代から積み重なった大林監督の思いが、約3時間のミュージカル、アクション、SFと、ポップでカラフルな合成画面という形で目まぐるしく繰り広げられていく。
がんの闘病中のため車椅子で登場した大林監督は、司会進行や通訳を待たずに「みんなが見たいのは女優さんだから」と早くも常盤を呼び込み、自身の贈呈式が始まると「あ、ここからちょっとだけ僕が主役だった」とおちゃめな表情を見せた。
トロフィーを贈呈した安藤裕康チェアマンから「以前、あと30年は映画を撮ると言っていたけど、先日は35年に延びていた。今日はあと40年と言ってほしい」と言われると、穏やかな表情で「2000年でも、3000年でも」と期待を上回る宣言をかました。
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