シソンヌ、自作コントを解説「シティボーイズさんみたいな知性はまだ出せてない」＜ライブDVD［huit］発売記念インタビュー・前編＞

いわゆるコンテストでウケるようなコントはなかなか書けなくなってきちゃって / じろう

――年齢を重ねることで、ネタの作り方や、コントに対する考え方に変化は？

長谷川忍：根本は変わってないよな？

じろう：うん。

長谷川：じろうの好きなものとか志向も変わってないし。

じろう：ただ、昔みたいに、いかにもお笑いっぽい感じの作り方はできなくなりましたね。奇をてらった設定とか凝った展開とか、いわゆるコンテストでウケるようなコントはなかなか書けなくなってきちゃって。それよりも今は、実際にありそうな人間模様をどう面白く見せるかを考えるのが楽しくなってるんですよね、自分の中では。

――お二人が尊敬するシティボーイズのようなコントでしょうか。

じろう：いや、シティボーイズさんのコントは、もっと知性がありますよ。僕ら、品がある感じのパッケージでごまかしてますけど、実際は低俗な題材ばっかりですから(笑)。

長谷川：シティボーイズさんとは全然違うってことは、自分たちが一番よく分かってますんで(笑)。

じろう：シティボーイズさんみたいになりたいですけど、あの知性はまだ出せてないですね。

長谷川：そういえばこの間、東京03さんのライブを見に行かせていただいたんですけど、03さんともやっぱり違いますね。よく“コントが面白いグループ”みたいなことで、03さんと同列に挙げていただくことも多くて、すごく光栄なんですけど、題材だけを見たら、僕らはまぁひどいですから(笑)。でも、そういう低俗さをお客さんに感じさせていないのであれば、それはそれでありがたいので、このままネタバラシせずに行きたいところなんですけど。

――(笑)。でもシソンヌのファンは、その低俗さにこそ、面白さを感じているのでは？

じろう：まぁまぁ、そういう人も中には…いますかね？(笑)

長谷川：くだらないことを真剣にやってる、という面白さは意識してるので、題材に関しては、別に低俗でもいいのかなって思ったりもするんですけどね。