シソンヌ、自作コントを解説「シティボーイズさんみたいな知性はまだ出せてない」<ライブDVD[huit]発売記念インタビュー・前編>

2019/10/30 12:30 配信

芸能一般

じろうが突発的に何をやり始めるか分からない、そういう楽しさはありますね / 長谷川


シソンヌ / 左:じろう 1978年7月14日生まれ、青森県出身。右:長谷川忍(はせがわ・しのぶ) 1978年8月6日生まれ、静岡県出身。NSC東京11期生の二人が2006年にコンビ結成


――「シソンヌライブ[huit]」を見ていて、じろうさんの“動き”がますます面白くなってきているなという印象を受けました。例えば「閉めたのに」の店主のおじさん。柄本佑さんも絶賛されたという、独特な“カレーのよそい方”は絶品でした(笑)。

じろう:長年洋食屋さんをやってきて、変な癖がついちゃってるっていう。ああいう無駄のある動きは、どうしても入れたくなっちゃうんですよね。

――店主のおじさんは歩き方も独特でしたね。

じろう:あの歩き方は、別に何も決めてなかったんだけど、気付いたら足を引きずって歩いてたんですよ(笑)。結果的に、せつなくて哀愁のある感じが出せたかなと思ってるんですけど。

長谷川忍:僕からすると、足を引きずって歩いてるところを急に見せられると、「これは、あとで何かボケるときのフリになってるのかもしれない」と思うわけですよ(笑)。だから、じろうが何をやっているか、常に気に掛けていないといけない。キャラが固まってくれば固まってくるほど、突発的に何をやり始めるか分からない、そういう楽しさはありますね。

――稽古中に、じろうさんがぶっ込んでくるわけですか(笑)。

長谷川:突然ぶっ込んでくることもあるし、稽古で一回しかやってなかったのに、本番で急によみがえることもあるし(笑)。でも、長年コンビでやってきているので、なんとなく分かるんですけどね、「このウケ方だったら、あの動きを入れてくるだろうな」とかいうのは。逆に「あれを入れればいいのに、なんでやらないんだよ」ってこともありますけど(笑)。

<※後編へつづく>

DVD「シソンヌライブ[huit]」ジャケット(c)2019吉本興業