2019/10/30 12:30 配信
――「シソンヌライブ[huit]」を見ていて、じろうさんの“動き”がますます面白くなってきているなという印象を受けました。例えば「閉めたのに」の店主のおじさん。柄本佑さんも絶賛されたという、独特な“カレーのよそい方”は絶品でした(笑)。
じろう:長年洋食屋さんをやってきて、変な癖がついちゃってるっていう。ああいう無駄のある動きは、どうしても入れたくなっちゃうんですよね。
――店主のおじさんは歩き方も独特でしたね。
じろう:あの歩き方は、別に何も決めてなかったんだけど、気付いたら足を引きずって歩いてたんですよ(笑)。結果的に、せつなくて哀愁のある感じが出せたかなと思ってるんですけど。
長谷川忍:僕からすると、足を引きずって歩いてるところを急に見せられると、「これは、あとで何かボケるときのフリになってるのかもしれない」と思うわけですよ(笑)。だから、じろうが何をやっているか、常に気に掛けていないといけない。キャラが固まってくれば固まってくるほど、突発的に何をやり始めるか分からない、そういう楽しさはありますね。
――稽古中に、じろうさんがぶっ込んでくるわけですか(笑)。
長谷川:突然ぶっ込んでくることもあるし、稽古で一回しかやってなかったのに、本番で急によみがえることもあるし(笑)。でも、長年コンビでやってきているので、なんとなく分かるんですけどね、「このウケ方だったら、あの動きを入れてくるだろうな」とかいうのは。逆に「あれを入れればいいのに、なんでやらないんだよ」ってこともありますけど(笑)。
<※後編へつづく>
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