「まだ結婚できない男」「モトカレマニア」…今エンタメが“こじらせ”に注目する理由
女子のハートをがっちり掴む“こじらせ男子”たち
“こじらせ”というキーワードが世の中に浸透していくにつれ、「こじらせ女子」をテーマにしたドラマや映画も増加。さらには、“こじらせ男子”ともいえるキャラクターも脚光を浴びている。
7月期ドラマ「凪のお暇」(TBS系)は恋も仕事も断捨離した凪(黒木華)の人生リセットストーリーであると同時に、凪への思いを募らせながら裏腹でモラハラな行動を取ってしまう恋愛こじらせ男・慎二(高橋一生)の葛藤も共感を集めた。放送中の「まだ結婚できない男」(フジテレビ系)の主人公・桑野信介(阿部寛)の偏屈っぷりは令和の時代も相変わらずだし、「G線上―」の理人(中川大志)もこじらせ不器用な“ほっとけないキャラ”で女性視聴者のハートを掴んでいる。
男女問わず“こじらせ”たキャラが不器用ながらも懸命に生きる姿は、より多くの女性から共感や支持を受け、SNSの普及もあいまって大きな広がりを見せてきた。
SNSではこじらせキャラへの「まるで自分。思い当たるフシがありすぎる」「わかる。こういう人多いよね!」という共感の声に加え、「こじらせてる姿が愛おしい」「たまらなくかわいい!」など“こじらせキャラ”たちを愛でる声も上がり、注目を集めている。時代は今、“こじらせ”への愛ある眼差しに満ちているのだ。