小松菜奈、新作映画で「話し掛けないでオーラをバンバン出していました(笑)」
精神科病院で心を通い合わせた年齢も性別も異なる3人が、衝撃的な事件に遭いながらも、生きることを選んでいく…。そんな彼らの優しさや強さが描かれる映画「閉鎖病棟―それぞれの朝―」。父親からのDVが原因で入院し、事件に巻き込まれる女子高校生・由紀を演じるのは小松菜奈。
「由紀は壮絶な過去がありながらも成長しようと思っている人物。映画なのできれいに描かれているところもあるのですが、痛さをちゃんと感じる人間っぽく演じようと心掛けました。彼女の中には小さな火のようなものがあって、人と出会って優しさを感じることでその火が少しずつ大きくなり、自分も彼らのように人を助けたいと思っていく。そんな彼女の内面がきちんと伝わればいいなと思います」
由紀を理解し、優しく包み込んだのは、世間に居場所がない元死刑囚・秀丸。笑福亭鶴瓶がひょうひょうとしながらもすごみを持って演じた。
「鶴瓶さんのスイッチの切り替えには本当に驚きました。撮影のギリギリまではいつもの鶴瓶さんでずっと話をしているんです。でもカメラの前に立つと雰囲気からたたずまいまで一気に変わって…。やはり落語家や役者などいろんな面を持っている鶴瓶さんならではだと感じました。私は不器用で時間をかけてつくり込んでいかないと集中力が保てないタイプなので真逆。鶴瓶さんのようになりたいですができないので、周りには申し訳ないですが、“話し掛けないでオーラ”をバンバン出して、本番に良いパフォーマンスができるように集中していました(笑)」
11/1(金)公開