瀬々敬久監督、映画「楽園」を語り尽くす「『ジョーカー』を見て、気付きました」

2019/11/01 18:26 配信

映画

映画「楽園」について語り尽くした瀬々敬久監督(右はMCの森直人)

映画「楽園」について語り尽くした瀬々敬久監督(右はMCの森直人)

綾野剛主演映画「楽園」の監督を務めた瀬々敬久が、11月1日(金)に公開されたWEB番組「活弁シネマ倶楽部」にゲスト出演し、制作秘話を語った。

綾野や杉咲花佐藤浩市らが名を連ねる話題の本作について、上映中の映画「ジョーカー」との比較や、原作の吉田修一との裏話など、約1時間、自らの口で語り尽くす内容となっている。

瀬々監督「共通点はすごいあるなと」


――本作を「ジョーカー」と比較する声が多いのですが。

楽園」には、(インパクトのある)ビジュアルがなかった(笑)。(佐藤)浩市さんにこういう格好してもらえばよかった(笑)。

コミック原作というよりも「カッコーの巣の上で」(1975年)だなという印象。(「ジョーカー」は)弱者の映画ですよね。格差社会で、弱者が蔑ろにされていく中で、弱者が反乱を起こす。(「楽園」は)限界集落など、不寛容な時代というか今の時代があって、その中で(弱者が)どうやって生きていけばいいのかということを描いている。共通点はすごいあるなと思いました。

「ジョーカー」を見ている人は、(主人公の)ジョーカーに感情移入する。でも、僕たちの「楽園」っていうのは、見ている最中に、だんだん“ひょっとして僕たちもジョーカーをいじめている側なんじゃないか”と、思ってしまわざるを得なくなる。

――対象との距離感の違いですか。

(「楽園」のような)サスペンスは、誰が犯人なのかを期待しながら見る。でも、それが裏切られる。そこで、裏切られた瞬間に、 “犯人探しをしていた側に俺はいたんだ”と思わざる負えなくなる。というような、反転が実は行われていたんだと。「ジョーカー」を見て、気づきました(笑)。

「活弁シネマ倶楽部」
YouTube配信URL: https://youtu.be/4nfT0fg9i8E
公式ツイッター: @katsuben_cinema

映画「楽園」
公開中
出演:綾野剛/杉咲花
   村上虹郎、片岡礼子、黒沢あすか、石橋静河、根岸季衣、柄本明
   佐藤浩市
原作:吉田修一「犯罪小説集」(角川文庫刊)
監督・脚本:瀬々敬久
配給:KADOKAWA
(C)2019「楽園」製作委員会
配給:KADOKAWA
公式HP: https://rakuen-movie.jp/

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