葵わかな「海外と日本の良さをミックスさせた『アナスタシア』を作っていけたら」
第70回アカデミー賞で歌曲賞と作曲賞にノミネートされた同名アニメ映画に着想を得たミュージカル「アナスタシア」が、来春東京と大阪で上演される。本作は帝政ロシア時代を舞台に、記憶を無くしてしまった少女・アーニャが本当の自分と大切な家族を取り戻すため、夢と希望を持って愛を探す冒険物語だ。
2019年、舞台「ロミオ&ジュリエット」でミュージカルデビューを果たした葵わかなが、主人公のアーニャ役で出演(木下晴香とWキャスト)。まだ、稽古前という準備段階のタイミングではあるが、作品への思いや意気込みを語ってもらった。
――2019年2月~4月に上演された「ロミオ&ジュリエット」に続いて2度目のミュージカル出演。アーニャ役に決まった時の率直な感想は?
私にとって「ロミオ&ジュリエット」は初めての舞台であり、初めてのミュージカルでした。それからすぐお話をいただく機会があるとは思っていませんでした。驚きもありつつ、すごくうれしかったです。
「ロミオ&ジュリエット」の時に、やるべきタイミングは今ではないんじゃないかなとか、失敗したらどうしようという不安があったんですけど、出演することを決めてその選択は間違っていなかったんだなと。思い切ってやったからこそ、このようなチャンスをいただけたんだなと思っています。
――前回、初めて挑戦して感じたミュージカルの魅力は?
舞台に立ってお芝居をするということは、映像作品と似ているようで全く違うものなんだなという印象を受けました。今まで自分が身につけてきたものがあまり通じないようなことが多いなと感じて、困難ばかりでした(笑)。でも、求められたことに対して、自分がある程度のものを返せた時に観てくださっている方たちに伝わるものが大きかったり、生のリアクションを感じられる点が舞台であり、ミュージカルの魅力なのかなと。
映画やドラマだと撮影した映像の編集作業があって、自分のお芝居に音楽や歌が流れますが、ミュージカルの場合は歌うことによって自分の中から音楽を発信できるんです。お客さんの気持ちをかき立てるような演出を自分ができるということも役の一部。それがすごく面白かったです。
東京公演:2020年3月1日(日)~3月28日(土)東急シアターオーブ
大阪公演:2020年4月6日(月)~4月18日(土)梅田芸術劇場メインホール
出演=アーニャ役:葵わかな、木下晴香
ディミトリ役:海宝直人(東京公演のみ)、相葉裕樹、内海啓貴
グレブ役:山本耕史、堂珍嘉邦(CHEMISTRY)、遠山裕介
ヴラド役:大澄賢也、石川禅
リリー役:朝海ひかる、マルシア、堀内敬子
マリア皇太后役:麻実れい
公式HP=http://www.anastasia-japan2020.jp/
公式Twitter=@AnastasiaJapan