――出演が決まった時の心境から教えてください。
舞台自体が久しぶりなんですが、(この作品は)イギリスの演出家さんで、日本で初めて上演される作品ということで、新鮮なことが重なっていて、自分としてもすごく幸せなことだなって思いました。
戯曲を読ませていただいたんですが、ただ恋愛を描くのではなくて人生を描いているので、作品自体に重みがあります。(マギーは)挑戦的な役でもありますし、(ホームズは)エンターテインメントに演出される方だと聞いたので、どんなふうに面白く昇華していけるんだろうと、今は楽しみにしています。
――戯曲を読んで感じた作品の魅力とは?
「ファウスト」自体が宗教的な部分だったり、哲学的な部分がフューチャーされているのかなと思うんですけど、「FORTUNE」はもう少し軽やかさがあるというか。現代のフォーチュンという男性を通して、より身近な悪魔との契約だったり、より身近な人間の業みたいなものを感じていただける作品です。
来ていただいたお客さまが自分の人生経験と照らし合わせながら見られるような、そういう距離感の近い作品になっていくと思うので、私もそういうふうに演じていきたいです。
――今回は豪華な共演者がそろいました。
皆さん役者として大先輩の方々ですし、私としてはこれほど学べる機会ってないと思います。今回は1カ月の稽古期間を含め、長期間ご一緒できるということで、すごくうれしいです。
特に平田敦子さんは私が好きな舞台に出られていることが多いので、一ファンとしてお会いするのが楽しみです。
――森田さんの印象はいかがですか?
森田さんは舞台の経験も豊富ですし、「見ている方も苦しくなるくらい役に憑依されている」「見た人は圧倒される」など、周りからすてきなお話を聞くので、私もドキドキしています。
ポスター撮影で一回お会いしたんですけど、フラットな優しい、本当に自然体で接してくださって、それがうれしくて。こういう優しい方がフォーチュンを演じているというのが、またお客さんはグッとくるんじゃないかなって思います。
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