神木隆之介から挑戦状が届く!「屍人荘の殺人」原作者とクイズ王のトークイベント開催

2019/11/25 10:00 配信

映画

映画「屍人荘の殺人」の「クイズ王」試写会で、原作者・今村昌弘とクイズ王たちのトークイベントが行われた(C)2019「屍人荘の殺人」製作委員会

神木隆之介の主演映画「屍人荘の殺人」が、12月13日(金)の公開を前に「クイズ王」試写会を実施。

有名クイズ番組の優勝経験者や、東大、京大、一橋大など、超高学歴のクイズ研究会のメンバーやOBたちといった、“クイズ王”の名にふさわしい総勢30人が集結し、試写会後は「屍人荘の殺人」原作者・今村昌弘とのトークイベントが行われた。

今村とクイズ王のトーク中、神木からの挑戦状が!


トークイベントの冒頭、デビュー作でミステリー賞4冠を受賞した今村が、どのような経緯でミステリー作家になったのかという話に。

今村自身、前職の放射線技師の仕事をしながら、小説家になるべく小説をしたためつつ働いていたことを明かし、「仕事は簡単に辞めない方がいい」という言葉に、会場からは「なるほど」という声が上がる。

続いて「どのように作品の中のトリックや、謎を考えているか?」について、「最終的には、自分で苦しんでひねり出すんですが、画用紙にいろいろと書き出して、あれでもない、これでもないと考えたりします。その中で、名作を読んで『こういうのをやってみたいな』と、影響を受けるところもあります」と回答。

そして、「自分の作りたいものを、はっきりと認識するのが大切です。今回も『“密室”がやりたい。でも、やりつくされている。どうしよう?』というところからスタートしました」と話し、普段さまざまな謎を解いているクイズ王たちは、謎の作り手である今村ならではの話に聞き入っていた。

また、「以前、僕の『屍人荘の殺人』のサイン会に来てくださった方の中で、クイズをしている方がいらっしゃり、その方が『大会に出場した時のウイニングアンサーが、先生の作品だった!』と言ってくださったんです! どうやら、冒頭の文章でどの作品かを当てるという問題だったみたいなのですが、『カレーうどん』の『カレーう』で当ててくださったみたいで。

僕でも分からないぞと思い、本当にクイズ王ってすごいなと。発売されたばかりの僕の作品まで知ってらしゃるのかと」というクイズ王のエピソードに、会場からは驚きの声が上がる。

さらに、自身も大ファンである「QuizKnock」所属・高松慶が会場にいるのを知ると、「“密室”か“アリバイもの”のクイズを作ってほしい!」とリクエストをする場面も。

「タイムショック21」(2000-2002年、テレビ朝日系)、「パネルクイズ アタック25」(毎週日曜昼1:25-1:55、テレビ朝日系)優勝経験者で、現在はアプリゲームやクイズのイベントの開催に携わる石野将樹は、すでに原作を読んでいるとのこと。

石野が「トレンドのものが取り入れられていて、テンポも良く、読みやすかったです。映画だとコミカルな要素が足されていて、すごくお正月映画らしくていいなと思いました! すごく面白かったです」と感想を伝えるなど、和やかなトークが繰り広げられていく。

ここで、会場には駆け付けられなかった神木から、サプライズでクイズの挑戦状VTRが届く。

本作で、自称“ホームズ”明智恭介(中村倫也)とコンビを組む主人公の“ワトソン”葉村譲を演じることから、「アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズで、シャーロックとホームズが初めて出会う場所はどこでしょうか?」と問い掛ける。

この難問に対して、クイズが全て読み上げられる前に「聖バーソロミュー病院!」とすぐに回答し、そのディテールまで答えるなど、クイズ王たちの知識の広さと深さに驚かされる今村。正解者には、神木と今村のサイン入りプレスシートが授与された。

トークイベントの最後には、今村が「映画『屍人荘の殺人』を純粋に楽しんでほしいです。そこを入り口に、小説も楽しんでもらえたらなと思っていますし、小説で楽しんでもらえるようにするのが小説家としての自分の役割だと思っています」とコメント。

今村とクイズ王たちの集合写真も撮影され、大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。