――ドラマのオファーを受けた時の感想は?
東京で首都直下型地震が発生したという設定を聞いた時に正直「嫌だなぁ」って思いました。すごく怖いことですし「あ、ホントに起こるんだ」と。
30年以内に高い確率で大きな地震が起こるということは知っていましたけど、今回のドラマのようにリアルに描かれている状況を目の当たりにすると、やっぱり恐怖を感じました。
私が演じる美香はアナウンサー。緊急時には、自分の言葉で人の生死が分かれるかもしれない重要な役割を担っている職業なんです。そういう大事な役を自分にできるのかというプレッシャーもありました。
でも、日本は地震が多い国。今、女優というお仕事をさせていただいて、作品を通していろいろなことをお届けできるので、この作品に参加することはすごく意味のあることだと感じ、私なりに全力を尽くして頑張りたいと思いました。
――物語は、地震発生直後からの4日間が描かれていますね。
家で脚本を読んだ時に、あまりの怖さに涙が出ました。「えっ、どうすれば助かるの?」って思ってしまうぐらい絶望的なシーンが重なっていて、数多くの建物で火災が発生するなど、想像していなかった事態が次々と起こって人々がどんどんパニックに陥っていくんです。その描かれ方が本当にリアル。
脚本を読みながら窓の外を見た時に東京は高い建物が多いですし、夜は明かりがキラキラしていてとてもきれいだなって思ったんですけど、この景色が一変するのかもしれないと考えたら、また怖くなってしまって。現実として起こり得ることなんですけど、どこか非現実的だなと感じる部分もありました。
――アナウンサーの美香は、どんな女性ですか?
いざとなった時に動けるタイプの人。震災によって現場が混乱してメインキャスターと連絡が取れなくなってしまった時に、サブキャスターである自分が代わりに情報を伝える役目を担うと上司に直訴します。
そんなことができるなんてすごいですよね。もちろん、美香にとっては初めてのことですし、自分も被災者の一人ですから動揺している部分もあるはずですけど、しっかりと対応している。
新人だけどすごく肝が据わっている女性。自分が正確な情報を伝えることで一人でも多くの人を助けたいという思いが誰よりも強いんです。そんな彼女だからこそ、周りの人たちも一生懸命にサポートしてくれるのかもしれません。
――小芝さん自身も「もう、やるしかない!」と腹をくくれるタイプですか?
仕事である以上「私には無理だな、苦手だな」と思ったとしてもやらないといけないじゃないですか。どんなに話し下手でもMCを任されたらきちんと仕切るということを求められますし、逃げ出すことなんてできないという責任感もある。
ありがたいことに、いろいろな現場を経験させていただいているので、どんな時でもしっかりと動けるような準備をしていたいなと思います。
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