――今回はアナウンサー役ということで、どんな役作りをしたんですか?
夏頃から週に1回ぐらいのペースでアナウンスレッスンを受けました。NHKのアナウンサー・中川緑さんとマンツーマンで1日約2時間。実際に新人アナウンサーの方が練習する短い原稿を読んで声の出し方や間の取り方など、細かく指導していただきました。
ニュース原稿というのは、ただ読んでいるだけではダメなんです。きちんと内容を把握して正しく伝えることが大事。特に緊急報道の場合は、アナウンサーの言葉一つで人の命が左右されてしまう場面がたくさん出てくるので、句読点の位置などにも気を付けながら読んでいくということを学びました。
――実際にアナウンス原稿を読んでみて難しいと思ったところは?
声のトーンです。どの行も上から同じトーンで声を出すのが基本なんですけど、私の場合は2行目から一つトーンが下がってしまうクセがあるみたいで。これが自分の耳では分からなくて。下がっていることを指摘されて何回も練習しました。それと“東京”という言葉のアクセントや発音も難しかったです。
――NHKのニュースセンターも見学されたそうですね?
NHKの方は毎晩緊急報道の訓練をされていて、その様子を見学させていただきました。本当に地震が発生したのかなと思うぐらいの緊張感があって、見ているだけで恐怖を感じました。あのリアリティーはすごい。
劇中では、あの緊迫した状況の中で、私が美香として刻一刻と変わる様子を伝えなきゃいけないと思ったら責任というものが重くのしかかってきましたし、あらためて怖さも感じてまた泣いてしまいました。
でも、脚本を読んだだけでは分からない緊迫感を自分の目で見ることができたのは役作りをする上で参考になったと思います。
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