「皆さんに楽しんでいただける作品に関われたことがうれしい」
――ドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)の木下あかね役で山田さんのことを知った方も多いと思いますが、反響はいかがでしたか?
いろいろな人から「面白い」とか「見てます」と連絡をいただきました。それから、電車やカフェですぐ隣の人たちが「あな番」の犯人の考察をしていたり。街で普通に過ごしていて、こういう出来事があったのは面白かったです。
私個人については、いつも通り、いただいた役を一生懸命愛そうとして演じたので、何かが変化したということはないです。
私は視聴率は気にしたことが一度もなくて。その現場の雰囲気や、共演者、スタッフの熱意を体感して、「この作品はきっと面白くなるだろうな」とか「この作品を愛してくれる人はいるだろうな」と感覚で測っているんです。
もちろん、みんなが喜んでくださるのはうれしいので、視聴率は高い方がいいです。でも、「あなたの番です」も最初は視聴率が低いと聞いて、「そんなこと気にしなくていいじゃないですか」と言ってましたし、徐々に高くなってきても「そんなこと気にしなくていいじゃないですか」って言い続けていました(笑)。
結果的に、皆さんに楽しんでいただける作品に関われたことがうれしいです。
――木下は個性的でしたが、力強い目線が印象的でした。
実は、「シャーロック」の西谷監督からもキャスティングしていただいたときに、「目が印象的。警察官と同じで“見抜く目”を持っている」と言われたんです。昔から好奇心が強いので、一生懸命何か物事を見ていると、そういう目になっちゃうのかもしれないですね。
ですので、自分の中の「知りたい」という気持ちと、木下さんの「知りたい」という気持ちがリンクしていたのかなと思います。
――2020年の目標や抱負を教えてください。
これからも面白い仕事や面白い人に出会いたいです。そのために、自分がもっと面白くなっていきたいです。