――今ならそのリストには何が入りますか?
小沢「今やりたいこと? う〜ん……、『ライターでたばこに火をつける』(と言いながらたばこに着火)。もうクリアしちゃったね(笑)。たぶん、そのリストを作らなくなったってことは、ひょっとしたら、あの頃なりたかったものになれたのかもしれないし、逆に、あの頃みたいな向上心がなくなったのかもしれないし。なんか、この映画を観ながら、そんなことを考えたよ」
――結局、そのリストは効果あったんですか?
小沢「それはね、レコーディング・ダイエットと同じで、毎日何かを意識してると、行動も変わってくるんだよ。今はもう、『毎日楽しけりゃいいや』しか考えてなくて、それはそれでいいんだけどさ、ときどき自分がどこに向かってるのか分かんなくなることもあるんだよ。山を登ってるのか、海へ向かってるのか。それに比べるとあの頃は、行きたい“どこか”が間違いなくあったんだよね」
――向かうべき目的地が明確だったと。
小沢「そういう意味では、こういうマイ・プレシャス・リストみたいなのを作れば、自分が今何を欲してるのか? どういう場所へ行きたいのか? そういうものが見えてくる。だからこの映画を観た人は、女子でも男子でも、昨日までの自分よりちょっと前に進むことができるし、そういうきっかけをもらえる作品だよね」
――脚本も、とてもよくできてましたよね。
小沢「そうだね。細かい伏線の回収というか、最初のほうに出てきたささいなセリフが後半で活きてくるとか、そういうのがとてもオシャレにできてて。だから、一度観た後にもう一回観たら、また違う面白さが出てくる映画かもしれないね」
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