草なぎ剛「こんな環境でギターが弾けるって、とんでもない奇跡」と“はっぴょう会”を振り返る【連載コラム】
斉藤和義&田島貴男に挟まれての演奏に“奇跡”を実感
2日目の田島貴男さんはやばいよね。後ろで聴いていて、ここは日本じゃない、どこか海外のちっちゃいバーでめちゃくちゃうまい弾き語りの外国の人がやっているような。その場の空気を自分の音楽とギターで変える。皆さん素晴らしいけど、すごいっていうと、田島さんが一番すごかったかもしれない。
セッションした「月の裏で会いましょう」はコードチェンジとか今回で一番難しくて。途中で転調するので、コードを倍覚えなくちゃいけないしテンポも速い。でも、僕が間違えようが、田島さんの歌唱力とオーラとギターのうまさで関係ないわけ。カッコいいな。
そしてトリを飾った斉藤和義さん。もう本当に大好き。僕の憧れのギタリスト。「ウサギとカメ」を2人で歌って、僕がベースラインを弾いて、そこに和義さんがソロを弾くという、その形が一番ギター弾いてるな!と感じる瞬間で、感動でした。
和義さんと田島さんに挟まれてギターを弾く僕。初日の民生さんと唱くんもそうだったけど、こんな環境でギターが弾けるって、とんでもない奇跡。ロト6が当たるよりすごいと思うんだよ。しかも、最終日が終わった後、谷ちゃんとみっちゃんと和義さんと4人で朝まで久しぶりに飲んじゃった。いやぁ、本当に楽しかった!
2020年もいろいろ決まってることはあるんですが、まずは1月の主演舞台「アルトゥロ・ウイの興隆」ですね。まだ稽古に入ったばかりだけど、セリフ量が本当にやばいです。今までやった中で一番かも。2幕あるからめちゃくちゃ長くて。アルトゥロ・ウイ、難しい役です。
言うなれば、ヒトラーとジェームス・ブラウンを足して2で割ったような役というか。演説シーンも多いし、生バンドが入った中で、狂った感じで芝居してそのまま高揚して歌うみたいな。ただ残虐じゃない、どこか面白い芝居。新しい挑戦だと思いますね。日々の稽古でどんどん変化していくと思うので楽しんでできればいいなと。ぜひ劇場へ。お待ちしています。
そんな2020年を漢字一文字で予想すると「運」。運ぶ、運動。オリンピック&パラリンピックが開催されて、世界中からいろんなものが運ばれてくる年になると思う。開運。良い運が来たらいいよね。自分自身でも動きたい。ファンミーティングもあるので、僕らもみんなも地方に行ったりするよね。そうやって動くことで、笑い声を運んでいく。そんな1年になったらいいな!
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