映画「GANTZ PERFECT ANSWER」公開! 桜井役の白石隼也が裏話を語る
1月29日の公開から、わずか23日間で202万人の動員を記録した映画「GANTZ」。そのPART2となる「GANTZ PERFECT ANSWER」が4月23日から公開中。PART1、2両編に出演している白石隼也にインタビューを行い、見どころなどを語ってもらった。
同作は、週刊ヤングジャンプ(集英社刊)で連載中の奥浩哉の人気コミック「GANTZ」を、二宮和也、松山ケンイチのW主演で映画化したもの。死んだはずの人間が謎の黒い球がある部屋に召喚され、“星人”を殺すというミッションをクリアしなければ脱出できないという、理不尽な状況に追い込まれた人間の姿を描く。白石は、二宮演じる玄野と共にミッションに参加するフリーターの若者・桜井弘斗を演じる。
――「GANTZ」の原作は知っていましたか?
「『GANTZ』という作品のことは知っていましたが、読んだことはなかったんです。出演が決まってから、兄が誕生日プレゼントとして全巻買ってくれました。読み出したら面白くて、一気読みしてしまいましたね。僕が演じる桜井は原作にも登場していますが、原作では超能力者という設定なんです。だから鏡に向かって、原作と同じように、こうやって(手のひらを前に突き出して)超能力を使うポーズの練習をしていたんです。でも完成した台本を読んだら、映画では桜井は超能力者という設定ではなくなっていて。『あの練習はいったい…』って(笑)」
――桜井を演じるにあたってどのような役作りを?
「桜井がそれまでどういう生活をしていたのかは映画ではあまり描かれていないので、一生懸命どういう人間なのかをイメージしました。PART1で『僕はカレー店でバイトしています。チェーン店ですけど、けっこうおいしいんですよ』と自己紹介をするシーンがあるんですが、『チェーン店ですけど~』という部分は僕のアドリブなんです。そういうことを言いそうなキャラクターだと思ったので」
――「GANTZ」ではワイヤーアクションや爆発シーンなど、ハードな撮影が多かったそうですが、何か準備はしていましたか?
「アクションレッスンが用意されていて、最初のうちは僕もそれを受けていました。ただ、途中から監督に『桜井のキャラクターは強くないほうがいい。アクションが達者になるよりリアルな動きがほしいから、あまりレッスンしないで』と言われたんです。だから僕もあまり考えず、自然な感じで動きました。でも完成した映画を見たら、ほかの出演者のみなさんのアクションがものすごくかっこよくて、少しうらやましくなりましたね(笑)」
――ガンツスーツを着た感想は?
「全身にフィットするように作られているので、すごくきついんです。ウエットスーツを1日中着ているような感じ。カメラテストでは、僕と夏菜さんがモデルになっていたので、改良される以前の試作段階のものも着ました。初めて着たときは首を動かすことすらできなくて。その後3回ほど改良されて、かなり楽に着れるようになりました。脱いだ瞬間の解放感はハンパないです! 風を通さず温かそうに見えますが、実は薄手で通気性がいい生地なので、冬場の撮影は寒くて大変でした」
――撮影で楽しかったこと、大変だったことは?
「ミッションごとにメンバーが入れ替わるので、いろんな雰囲気のチームに参加できたのが楽しかったですね。PART2でのミッションは撮影期間が長かったので、共演者のみなさんと食事に行ったり、待ち時間にジェンガで遊んだり。特に(田口)トモロヲさんとは一緒のシーンが多かったので、いろいろ教えていただきました。大変だったのは、待ち時間が長かったことです。セットチェンジに1時間以上はかかるので、緊迫したシーンで高まった感情が、待ち時間の間にどうしても落ち着いてしまいます。それをまた高めていくのが大変でしたね。CGシーンが多いので、何もないところに向かって、頭で想像してお芝居をするというのも初めての経験でした」
――印象に残っているシーンは?
「爆発の中を逃げるシーンがあるんですが、あれはリアルに爆発させながら撮影しているんですよ。本当に怖かった! 僕が通り抜けるのを合図にスタッフの方が爆発させるので、前を走っている(田口)トモロヲさんを追い抜かないように注意して走りました」
――作品の見どころを教えてください。
「普通の人間が、いきなり理不尽な殺し合いの状況に放り込まれて、大切な家族や恋人、友達の存在を抱えながら、その人がどういう判断をするのかというところがこの映画の面白さだと思います。GANTZのミッションで知り合った仲間を信じる者もいれば、自分の家族を大事にする者もいる。切羽詰まった人間がどんな選択をするか、そこを見ていただければと思います」
映画「GANTZ PERFECT ANSWER」公開中
映画「GANTZ」オフィシャルサイト
http://gantz-movie.com