伊藤沙莉、声優としての魅力を熱弁「声優として演じるときは『足し算』」<映像研には手を出すな!>
“家”へのこだわりがすごくあります!
――アニメならではの魅力、見どころを教えてください。
伊藤:キャラクターたちの空想世界のシーンでは、SEや効果音を実際の私たちの声で表現しているんです。
これはキャラクターたちの空想世界の音なので、キャラクターたちの脳内で鳴っている音だから、自分たちの声を使って表しているという手法なのですが、そういった音や声を使った表現方法はアニメならではだなと思います。
声のお仕事をさせていただく機会もなかなかないと思いますが、声で効果音を表現する機会もなかなかないと思うので、すごく貴重な体験をしました。
原作漫画を読んでいただくとわかると思いますが、この作品は独特な擬音や音がたくさん出てくるんです。
そのSEのアフレコをするのが毎回楽しみで、一番汗かくんですよ。湯浅監督もかなりこだわっているポイントで、耳でも楽しめるというのが作品の魅力だと思います。
――電撃3人娘は、空想や妄想に浸って“最強の世界”を作っていますが、伊藤さんご自身はいかがですか。
伊藤:空想といいますか、すごく集中していると人の声が入ってこないというのはよくあります(笑)。
あとは、“家”へのこだわりがすごくあって、小さい頃から友達を連れて建設中の現場に行って大工さんの話を聞くのが好きでした。
建築家になりたいと思うくらい家が大好きで、よく知らない人のお家にお邪魔してくつろいでいたりしてたくらいですね(笑)。
今でも、いずれ住むであろう“最強の家”は想像しています。
――本作は3人がアニメ制作に取り組む物語ですが、伊藤さん自身が学生時代に情熱を燃やしていたものはありますか?
伊藤;私が唯一ずっと夢中になれたものはダンスとお芝居で、小学生、中学生のときはとにかくダンスに夢中でした。でもダンスも結局途中でやめてしまったんです。
最後までずっと続けていたのはお芝居で、すごく悲しい出来事があって泣いているときでも、「鏡を見てみようかな」って少しでもお芝居に活かそうと思うくらい大好きなんです。
その大好きなお芝居をこうしてお仕事にできているというのはすごく幸せなことだなと感じます。
――ずっと続けてきた芝居が、今回の声優という仕事に活かされたと思うことはありますか?
伊藤:普段のお芝居というのは、台本の文字からいろいろなことを読み取って自分なりに膨らませて演技を考えていくのですが、アニメはその分キャラクターたちが動いてお芝居をしてくれるので、「じゃあこのとき、浅草氏はどういう心情だったんだろう」といろいろなことを深堀りして考えられるヒントがたくさんあるんです。
普段のお芝居から、そういった考えを膨らませることをしてきたので、声優というお仕事でも役に寄り添って考えられるのは、これまでの経験があったからだと思います。[
2020年1月5日(日)放送開始
毎週日曜夜0:10-0:35、NHK総合
(関西地方は0:45~1:10)
<スタッフ>
原作:大童澄瞳(小学館「月刊!スピリッツ」連載中)
監督:湯浅政明
脚本:木戸雄一郎
音楽:オオルタイチ
キャラクターデザイン:浅野直之
美術監督:野村正信
色彩設計:中村絢郁
撮影監督:関谷能弘
編集:齋藤朱里
音響監督:木村絵理子
アニメーション制作:サイエンス SARU
<キャスト>
浅草みどり:伊藤沙莉
金森さやか:田村睦心
水崎ツバメ:松岡美里
百目鬼役:花守ゆみり
さかき・ソワンデ役:小松未可子
藤本先生役:井上和彦
【HP】http://eizouken-anime.com
【Twitter】@Eizouken_anime
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