後編で反響の多かったシーンは、まず、前編のラストより続いて描かれた、拳銃マニアの南原(井之脇)が宮坂(工藤)に自作の拳銃を突きつけ脅したことから始まる生徒同士の確執。
南原の部屋で拳銃を見つけた宮坂は、警察学校の生徒が「紛失したら即退学」と言われるほど大事な警察手帳を、南原に奪われてしまった。その秘密を胸に、授業にも身が入らなくなった宮坂の変化を、風間教官は見逃さなかった。
問題となった拳銃を南原に向けた風間が南原の犯した罪を問いただし、射撃訓練用の的の真ん中を銃で一発打ち抜いた場面には「木村さんの迫力よ」「あの目でにらまれたら一切の嘘はつけない…」「震えたわ」と視聴者を驚かせた。
また、卒業式のシーンも大きな感動を呼んだ。風間から突きつけられた様々な試練を乗り越え、警察学校の厳しい規律を守り抜いた生徒のみが迎えることのできる卒業式は、志半ばで去っていった者たちの甘さや無念さも知る視聴者にとって、涙なくしては見られないシーンとなっていた。「生徒ひとりひとりと教官が握手するとこで号泣」「これから警察官を見る目が変わった」「皆がんばったね!卒業おめでとう」という感動の声が相次いだ。
後編の名シーンは他にも上げたらキリがない。美しくコネも持つ菱沼(川口春奈)の自信過剰なプライドをへし折った風間が、菱沼のあごをキスするかのように上げたシーンに「木村教官のアゴクイ!ドキドキした!」「あの色気を急に挟み込まれてクラクラした」という声も。
また「都築役の子、誰?素晴らしい演技!」と、話題となっているのは、成績優秀だが警察に恨みを持つ生徒・都築を演じた味方良介。
都築は風間の過去を暴こうと調査したり、グループ行動でも他の生徒の意見を聞かず扱いにくい生徒のひとりだったが、卒業試験直後に風間が都築の本心を引き出し、警察官を目指した動機は恨みではなく、弱者を助けたいという気持ちからだということが描かれた。
あれだけ厳しかった風間が「決して忘れるな。苦しんでいる人の声に耳を傾けること。それが警察官の仕事だ」と語り、人間らしさを見せたシーンが印象的だった。
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