――映画「カイジ」シリーズは知っていましたか?
子どものころ観ていました。「カイジ」は昔から好きですし、父も好きなので、オーディションの話がきたときは「絶対にやりたい!」って思いました。出演が決まったときは父も喜んでくれて「頑張んな!」って言ってました(笑)。
――加奈子を演じるに当たり、意識したことは?
監督から「とにかく明るく元気にやってください」と言われていたので、とにかく明るく元気にやろう!という気持ちで毎日撮影に臨んでいました。
実際の自分も明るいとは思うんですが地味なので(笑)、振り切ってやろうと思いました。加奈子は周りがどう思ってるとか気にせず、とにかく明るく元気にするタイプだと思うんです。(登場人物)みんなが元気なわけじゃなく、加奈子一人が元気だったので、ちょっと難しかったですね。
――映画出演2作目とは思えない、堂々とした演技だと思います。
初日は緊張し過ぎて、肩こりがひどかったです。でも、お芝居をしているときに鼓動が速くなることはあまりなくて。どちらかというとふと自分に戻ったときに、「何でこの場所に私がいるんだろう」っていう緊張ですかね。
加奈子が明るかったから、それに助けられてお芝居してるときに緊張しなかったというのもあるかもしれないです。
――加奈子は人懐っこい性格で、カイジにも初対面からかなりフランクに接しています。藤原さんとの共演シーンはいかがでしたか?
最初は本当にドキドキしましたし、どうしよう…って思ったんですけど、「カイジ!」って呼んで「は!?」って言われるやりとりは楽しかったです。竜也さんは初日から「もっとガツガツいっていいんじゃない?」とアドバイスもしてくださって。竜也さんはもう見ているだけで本当に素晴らしいので、学んだこともすごく多かったです。
――藤原さん、吉田鋼太郎さんの対峙(たいじ)シーンも間近でご覧になっていますよね。
そうなんです。竜也さんと鋼太郎さんもそうですし、竜也さんと福士(蒼汰)さんもそうなんですが、皆さんすごいんです。お芝居合戦が。
私には想像に及ばないぐらいたくさんの引き出しを持ってらっしゃるから、テストではいろんなパターンでお芝居されるんですね。思わずため息が出てしまう感じです。本当に勉強になりました。
ゲームはどれも本当に印象に残ってるんですけど、天海(祐希)さんとお芝居をさせていただいたのがすごくいい思い出です。アドバイスもしてくださいましたし、空き時間にお話もしてくださいました。すごくおきれいでオーラもすごいので緊張しましたが、すごく優しくしてくださったので、楽しんで現場に挑めました。
2020年1月10日(金)公開
原作・脚本=福本伸行
監督=佐藤東弥
出演=藤原竜也、福士蒼汰、関水渚、新田真剣佑、吉田鋼太郎 ほか
(C)福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会
関水渚(せきみず・なぎさ)=1998年6月5日生まれ、神奈川県出身。O型。
映画「町田くんの世界」(2019年)で女優デビュー。2020年はドラマ「知らなくていいコト」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)に出演する他、映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」が5月1日(金)公開