「ロバート秋山のウソ枠」秋山竜次インタビュー(前編) 「人のバイタリティーと毛量は繋がっている気がします(笑)」
「キャラクターの毛量は結構大事です(笑)」
――今回収録を拝見していて、その「抜く」という言葉がとても印象的だったんですが、ビジュアル面も含めて、キャラクターを一から作り上げていく作業はご自身の中でどのようにされているのでしょうか?
秋山:最初は何となく、「こういう学校をやっている人ってどうなんだろう?」と思って。ありえない学校をやっているんで、「やっぱりちょっとインチキ臭さはあるだろうな」とか、「学校の生徒たちのお金を独り占めしていい時計買ってるんだろうな」とか。まずは「胡散臭いか胡散臭くないか」みたいな、大まかなジャンルから攻めていきますね。
その上で、やっぱり自分で学校開いてるっていう部分で胡散臭い方にはなっちゃいますよね(笑)。そうなった場合、今度は「髪の毛はどういう感じかな」とか。こういうちょっとぶっ飛んでいる人って、僕のデータなんですけど…毛量が多いんですよ(笑)。
一同:(笑)。
―― “スーパーマーケットミュージシャン”の時江田佑も、ロン毛の怪しいビジュアルでしたね(笑)。
秋山:やっぱり毛量は結構大事で。すごいおじいさんになってもギラギラしているというか、「全然まだ女いくぜ」みたいな(笑)、そういうことを言ってるバイタリティーのある人って毛量がすごいんですよね。街にいるヤバい人の中にも、たまに毛量がすごい人いるんですよ。このバイタリティーみたいなものが、何か髪の毛の方に繋がってるんじゃないかと思って。
なので、そういうのも含めて「こいつは毛量が多いかな、少ないかな」とかって考えていたら、「多分このキャラは異常に多いぞ」と思って(笑)。で、生徒に手を出すとか、なんかそういう部分も無くはないな、とか。そういういろんなことを想像しながら膨らませていますね。存在しない職業なので、ただただ本当に想像しているだけですね。
「山本の代わりにお茶の間でツッコんでください」
――先ほど、「もともとはロバートのネタの中に登場したキャラクター」というお話がありましたが、ツッコミがない中でこのキャラをやるというのも新鮮なのではと思いました。ネタとは違う枠組みの中で今回やられてみて、その違いはいかがでしたか?
秋山:僕らのネタでやった時は、もうガンガン山本(博)がツッコミますからね。「おかしいだろ!」的なことはいっぱい言うんですけど、今回は一言も「おかしい」って言うことがないので。その中でどういう感じで見せていくかは、ちょっと考えますよね。
でも、これまで「ウソ枠」を見てくれている視聴者の皆さんは(ツッコミが無い番組のスタイルにも)慣れているんじゃないですかね? あんまりツッコミらしい言葉を入れなくても(成立していますし)、こういった感じの動画は逆にツッコミすぎない方がいいかな? とは思うので。
見方はそれぞれですよね。マジだと思っている方もいるかもしれないですし。それぞれお茶の間で小っちゃくツッコんでください。「何?この学校」とか言っていただくといいですよね。「いや、毛量すごいな!」とか(笑)。皆さんのために(ツッコミの余地を)とっておいています。
――2回目の二階堂ふみさん、3回目の吉岡里帆さん、今回の山﨑賢人さんと、共演される方々が役を背負わずフラットな立場で、本人役で来られていますが、そういう役を背負ってない相手と、演じるキャラクターとして絡む難しさなどはありますか?
秋山:いや、僕はそっちの方が楽ですね。普通に絡むと逆に「どういう会話をしたらいいんだろう」とか、僕自身はちょっと人見知りな部分もありますし。そんなにグイグイ、別の畑の人と飲んだり食べたり一緒に遊んでいるわけではないので。何かキャラを背負ってしゃべる方が盛り上がりますね(笑)。
正直その方が全然やりやすいんです。役者さんが相手だと、必ずいい感じで乗ってきていただけるので。向こうも(役が)入ってないようには見えますけど、コイツ(=自分が演じるキャラクター)を当たり前のように捉えてしゃべっている時点で、扮装していないだけで入ってくれているんですよね。なので二人でやっているコントのような感じがします。
(後編に続く)
1月17日(金)24:30-24:59
日本テレビにて放送
http://www.ntv.co.jp/usowaku/
■現在Huluで配信中の第1・2・3弾を、動画サイト「日テレ無料」にて期間限定で無料配信中!
https://cu.ntv.co.jp/program/usowaku/
※配信期間:2020年1月17日(金)24:29まで