どんなストーリーが展開されるのか、たくさんの方に“目撃”してほしい
――今作では、四大海さんとコンビを組む形で、パフォーマンスユニットTWTの木村孔三さんも演出を担当。
四大海さんが口立て稽古でキャストたちに魔法をかけてくださって、感情のつながりやセリフの解釈で困った時に木村さんが的確に分析してアドバイスをくださるんです。私たちは、お二人の手のひらでコロコロ転がされていました(笑)。
――うまくバランスが取れていたんですね。
私たちの演技を見て、お二人が同時にうなずいたりするんですよ。その姿を見ていると安心できましたし、同じものを求めているんだなということが分かりました。
だからこそ、困ったり悩んだりした時にためらわず相談できたのかなと思います。
――主人公・宝井其角を演じる岩田玲さんの印象は?
誰よりも気遣いができる方。常にみんなのことを見ていて、今回が初舞台の子やまだ経験が浅い共演者を優しくサポートしていました。アドバイスも決して重い感じにならないから、稽古場はとてもいい雰囲気だったと思います。
――お芝居で向き合っている時も、そういう柔らかい感じなんですか?
それがお芝居になると、パワーがすごいんですよ。ガンガン来るから、私も自然とその波に乗れるんです。あの熱量はすごいですね。
――では、舞台の見どころをお願いします。
志乃のセリフに「四十七士? 死ぬのはその倍、九十四人どす」というびっくりするようなものがあるんです。果たして、これはどういう意味なのか。本来の忠臣蔵とは違う秘密がこの言葉に隠されています。どんなストーリーが展開されるのか、たくさんの方に“目撃”してほしい作品です!
――渋谷さんは、2002年に「第8回全日本国民的美少女コンテスト」のグランプリとマルチメディア賞を受賞して芸能界入り。これまで、お芝居を中心に活動されていますけど、今後の目標は?
お芝居を続けていきたいという気持ちは今も昔も変わりません。もっともっと勉強していきたいです。最近は、周りの人からの勧めで自分の趣味を生かした仕事もボチボチやり始めて、今はYouTubeで似顔絵を書いたり、自分が好きな100円均一ショップのグッズを紹介したり。こういう楽しみ方もあるんだなって思ったので、これからもいろいろなことに挑戦していきたいです!
つか版『忠臣蔵』
公演期間:1月22日(水)~26日(日)
※休演日なし
会場:浅草 木馬亭
出演:岩田玲 渋谷飛鳥 大場真人 野田孝之輔 六川裕史 根岸薫子 岩義人 直江幹太 永瀬千裕 篠原麟太郎 辻畑利紀 一瀬晴来 山本キース孝一 山川琉華 四大海 滝佳保子 渡辺有希 森屋正太郎 長谷川夏海
原作:つかこうへい
演出:四大海 木村孔三
公演情報:https://twt.stage.corich.jp/