大沢たかお、俳優としての“信念”を変えて挑んだ役作り「いろんな意見や提案をさせてもらった」
主演・大沢たかお、監督・入江悠による映画「AI崩壊」が、1月31日(金)に公開される。主人公のAI開発者・桐生浩介を演じる大沢による、これまでにない役作りへのアプローチが明らかになった。
台本にない設定を監督に提案!
「AI崩壊」は、“AI”をテーマにしたオリジナル脚本のサスペンス超大作。舞台は、AIが生活に欠かせない存在となった、10年後の日本。主人公で天才科学者の桐生浩介(大沢)が開発したAIが突如暴走し、全国民の“生きる価値”を選別し殺りくを始める。
そんな中、日本中を恐怖とパニックに陥らせたテロリストとして、桐生は逃亡者となる。なぜ人を救うはずのAIは暴走したのか、スリリングかつリアリティーあふれる作品となっている。
大沢が演じる桐生は、最愛の妻を亡くし、娘と2人で暮らす天才AI開発者。
娘のことを大切に思う父親でありながら、AIを暴走させたテロリストに断定され逃亡者となるというキャラクターで、複雑な心情を表現する必要があった。そこで、大沢は台本にない桐生の設定を入江監督に提案する。
「AIの開発から離れ、シンガポールで暮らしている桐生に、『パソコンの修理をやっているおじさん』という設定を加えたいと、監督に提案したんです。桐生は、シンガポールで自家農園をやっている設定だったのですが、それだけだと何か足りない気もして」という大沢。
「だから、彼の得意なIT分野で少しでも人のためになることを続けていて、それを娘に見せているという設定はどうか?と思ったんです。そしたら監督も『いい設定ですね』と言ってくれて。せりふが変わることなどはないですが、そんな会話を気兼ねなくできたので、桐生の人物像を掘り下げて演じることができました」と明かす。