行動の原理は“楽しい”か“つまらない”か
――中尾さんご自身は、部活などの集団生活や友人関係ではどういうポジションになることが多いですか?
うーん、人によるかもしれないです…。周りがボケるんだったらツッコむし、逆に僕がボケることもあるし、何でも合わせてできるというか、本当に相手によります。
――オールマイティーですね! 学生時代からそうでしたか?
学生時代は、どちらかというと「~しようぜ!」ってリーダーシップを取るタイプでしたね。「今何してるの?」「今日どっか行こうよ」って誘うのも自分から。帰宅部で暇だったので、断られても誘いまくってました(笑)。
――それが「相手に合わせて何でも」というふうに変わったのはいつ頃?
自然と…なのかなぁ。基本的に“楽しいこと”が好きだから、自分から話し掛けるし、空気を読むし…という(笑)。何もしないと、時間をもったいなく感じちゃうんですよ。だからベースは変わっていないのかもしれないですね。
――ということは、今も休日の予定を埋めたがるタイプですか?
それも日によりますね(笑)。家でゆっくりするのは、僕にとって大事な時間だから、遊びたいときは遊ぶけど、ゆっくりするときもあります。
――そんな中尾さんご自身がこの「シグナル100」のように、急に「最後の1人にならないと生き残れない」ような状況に置かれたら?
うーん、マジで頑張って生き残ろうとして、多分悪いことも考えちゃうと思います、絶対に。…けど、結局、死んじゃうタイプかもしれません(笑)。うっかりミスで、「あ。…あ、あぁ! 自分のバカ!!」って言いながら(笑)。
――撮影中、「この作品ならではだなぁ」と思うことはありましたか?
誰かが死ぬシーンは、それを演じる役者にとって一番大事なシーンでもあるので、その日は朝からやっぱり変わるんですよね、その人が。熱を感じるというか、いつも以上に気合が入ってるように感じました。それがすごく独特で、楽しかったですね。
――どちらかというと俯瞰で広く周りを見られるタイプなんですね。
そうかもしれません(笑)。やっぱり“いなくなる”人がいると単純に寂しいから、いろいろ把握するようにはしていて。だって、そのままクランプアップになって帰っちゃいますからね。今回は撮影もホテルと現場の行き来だったので、「今日は○○くんのクランプアップだから行こう!」って撮影のない人もみんな駆け付けて。そういう空気感も独特でしたね。