「ビートたけし杯『お笑い日本一』」グランプリは…該当者なし! ビートたけしがその理由を明かす
「江戸まち たいとう芸楽祭」の「たけしが認めた若手芸人 ビートたけし杯『お笑い日本一』」が1月27日、東京・東洋館で開催された。
渥美清、萩本欽一ら、多くのスターを輩出した伝説の演芸場「東洋館」(旧浅草フランス座)を舞台に、おせつときょうた、オッパショ石、ザ・パーフェクト、ザ・マミィ、バオバブ、バジトウフー、マリオネットブラザーズ、まんじゅう大帝国という若手芸人8組が激突。
審査員の高田文夫、ナイツ、176人の観客の前で熱い戦いを繰り広げた。
だが、栄えあるグランプリは、まさかの「該当者なし」に。今回、グランプリや準グランプリがなぜ選ばれなかったのか? その理由を、「江戸まちたいとう芸楽祭」名誉顧問・ビートたけしが明かした。
ビートたけしコメント
ここは、僕が来たときはフランス座で、師匠に怒られながらコントをやっていた。毎回、神経を使った舞台をやらせてもらったおかげで、漫才を組むのが楽にできるようになった。
女の子の裸を見にきた客を笑わせるのは大変だろうと言われるけど、師匠の力のおかげでコントだけ見に来る客も増えてきた。不思議な時代といえば不思議な時代で、ありがたいことだと思う。
今日の結果は、笑いを取っていないってだけ。1番重要なのは、われわれは芸人だから、客からお金を取って芸を見せる。客が笑えないってことは、その価値がないってこと。みんなは若いけれども、パッとお客さんを見て、合わせていかないといけない。
浅草にはいろんな種類のお客さんがいて、若い人も、おじいちゃんもおばあちゃんも、サラリーマンもいて、その様子を見てわれわれは“さぐり”とかよく言うけど、ネタを変える。
今日はみんな、この日のためのネタを客関係なく自分たちで合わせてきちゃって、客席を全然意識していない状態が続いていた。
(グランプリ、準グランプリがいなかったことについて)そこは浅草らしい、いいところでみんななしにしちゃった。来年に持ち越し! 優勝賞金30万円はわれわれがもらいます(笑)。