ビジュアル系バンド・the Raid.(レイド)が1月30日、東京・マイナビBLITZ赤坂でワンマンライブを開催した。
the Raid.は、2011年7月に結成。あえてコンセプトに縛られず、幅広いファン層に受け入れられるように時代や流行などさまざまなものを取り入れた楽曲を提供し、現体制で発売したシングルでは多くがオリコンインディーズチャート1位を獲得。
2019年11月リリースの8thシングル「殺したくなるほど誰かを愛した事はありますか?」が、メジャー・インディーズ全てを含むオリコンデイリーチャートで1位、ウィークリーチャートでは6位となり、“今最も勢いのあるV系バンド”と言われている。
3月24日(火)にはニューシングル「ワンナイト彼氏」をリリース。同曲は「有田ジェネレーション」(毎週月曜夜0:58-1:28、TBS系)の2月度エンディングタイアップに決定しており、MVではムーディ勝山が司会を担当し、藤田富、麻木玲那らが出演する。
この日、開演前にはメンバーの星七(Vo.)、由羽(Gt.)、一陽(Dr.)、bo_ya(Gt.)、テンシ(Ba.)が出席して囲み取材が行われた。
星七は「2019年度は年間で120から130本のライブを、ワンマンツアーでやり続けます。3日に1回以上のペースで全国の都道府県を回ります」と、活動についてコメント。
「殺したくなるほど誰かを愛した事はありますか?」のヒットを受けて、“今最も勢いのあるV系バンド”と話題になったthe Raid.。
星七は「近年、ビジュアル系が衰退していると言われている中で唯一、僕たちだけがセールス的にも健闘できました。僕たちはずっと自分たちで活動を続けているのですが、それこそ今まで全然気にも留めてもらえなかったような方々に『すごいね』と褒めていただけたり、ランキングを見た憧れの先輩たちから『頑張ってるね』と言ってもらえるようになりました。
僕達自身『すごい』とか『頑張ってる』などと思っているわけではないのですが、周りの方が褒めてくださることが多くなって、『もっと頑張らなきゃな』という気持ちになっています」と心境を語る。
また、ニューシングル「ワンナイト彼氏」について「浮気がテーマです。浮気というと世間的なイメージはあまり良くないと思いますが、僕たちは女性目線で曲を書くことが多く、決して浮気のドロドロした部分だけではなく、“寂しいから…”などの切ない女心やはかなさなどを曲にすることができたと思っています。ビジュアル系独特のものではなく、一般の方にも共感していただける曲になっています」と紹介。
そのMVに関しては「プロの俳優の方々に出演していただきました。歌詞を読んでいただくだけで世界観をすべての方々に分かっていただけることはないと思います。MVを見ることによって、より深く世界観を味わっていただければと思います。
頑張って曲を作ったのですが、俳優さん方、そしてムーディさんの演技が光っているので、僕たちもより世界観をしっかりと出すことができたと思います」と声を弾ませる星七。
さらに、タイアップ決定には「めちゃめちゃ光栄です。僕たちもテレビで見ていたような、有田(哲平)さんや他の出演者の方々にも、これをきっかけに僕たちの楽曲を聞いていただけたらなと思います。そして、いつか番組に僕たちも呼んでいただけるように、活動を続けていきたいと思います。これをきっかけに、the Raid.のことをもっと多くの方に知っていただけたらと思います」と目を輝かせる。
the Raid.の今後については、「直近の予定では、3月29日[日]に中野サンプラザ(東京)でワンマンライブを行うのですが、夢は大きく日本武道館(東京)や東京ドームなど大きな会場がたくさんあるので、そういう会場を本当に目指していけるバンドにしていきたいです。
また、ビジュアル系が今衰退しているので、夢のような話ですけど『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)や『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)など、親世代も知っているような番組にも出演して、『ビジュアル系を盛り上げたい』『ビジュアル系をもう一度盛り返したい』という気持ちで活動を続けています」と思いを明かした。
最後に「意識しているバンドは?」と尋ねられ、星七は「先ほど『夢は大きく』ということを言いましたが、それこそいつか海外でローリング・ストーンズとツーマンライブや、B'zとツーマンライブなどをやりたいです。
もちろん夢のまた夢なのですが、“老若男女に関わらず日本人の何パーセントが知っている”というような、ビッグなアーティストになれるように頑張るだけです。2020年も死ぬ気でビジュアル系を、そしてthe Raid.を盛り上げていけるように頑張ります!」と力強く話した。
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