前田敦子、産後初の“連ドラ”主演で役に共感「私自身もどうやって仕事をしていくか試行錯誤していました」<伝説のお母さん>
放送中の「よるドラ『伝説のお母さん』」(毎週土曜夜11:30-0:00、NHK総合)で、2019年に男の子を出産したばかりの前田敦子が魔法使い役で主演を務めている。前田演じる魔法使いのメイは、かつて魔王討伐を果たした伝説の魔法使いで、現在は8カ月のさっちゃんの育児に奮闘中。そんな中、魔王(大地真央)が復活してしまい、メイたちに再び白羽の矢が立つが、メイたちが暮らす町の保育所に空きはなく、夫のモブ(玉置玲央)も育児に消極的。魔王討伐には行きたいが、頼れる場所も人もいないメイは、頭を抱えるのだった…。
今作が出産後、初の連続ドラマ主演となり、主人公と同じように仕事復帰を果たした前田に、作品への思いを聞いた。
母親だから…と自分を縛り付けてしまう部分は、私にもあるなと思いました
――「RPGの世界で子育て」という、一見、ファンタジーですがリアルな問題を描いた作品で“連ドラ”に復帰されたお気持ちをお聞かせください。
こんなにドンピシャの役をいただけるとは思っていなくて。この役を他の方がやられていたら、悔しかっただろうなと思うぐらい、自分自身と重ねることができる役でした。かねもとさんが描かれる原作コミックが可愛らしく、かつ真剣にメッセージを伝えているので、それを映像化するのはワクワクしました。
――人物の移動に、ゲーム画面のようなドット絵がインサートされるなど、世界観がとてもユニークですね。
世界観が“チープ可愛い”感じがいいのではないかと思います。ドット絵が入ることでより見やすくなり、どんな環境の方でも楽しめるドラマになっているのではないかと思います。
――前田さん自身、メイと同じぐらいのお子さんがいるということで、共感できる点がたくさんあったのではないかと思いますが、いかがですか?
出産後、初めての連ドラだったので、私自身もどうやって仕事をしていくか試行錯誤して、メイと同じように奮闘していました。それから、母親だから…と自分を縛り付けてしまう部分は、私にもあるなと思いました。母親だから我慢しなければならないんじゃないかとか、母親だから仕事に復活するには早いんじゃないかとか。皆さん、育児のことはあまり周囲には言わないのではないかと思うのですが、メイも同じで、自分でどうにかしようとして、逆に周りに迷惑をかけてしまい、その結果、周囲が差し伸べてくれる手に少しずつ頼ることができるようになった。そこもすごく分かるなと思いました。
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「伝説のお母さん」(全8回)
毎週土曜夜11:30-0:00
NHK総合にて放送
【原作】
かねもと「伝説のお母さん」
【脚本】
玉田真也、大池容子
【主演】
前田敦子
【制作統括】
松川博敬(「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」)
篠原圭(「腐女子、うっかりゲイに告る。」)
【プロデューサー】
上田明子(「腐女子、うっかりゲイに告る。」)
【演出】
村橋直樹(「透明なゆりかご」)
佃尚能
二見大輔