2020/02/21 03:21 配信
――そもそも、二人がこの世界に入ろうと思ったきっかけは?
二葉勇:僕らには3つ上の兄がいて、ずっとバンドをやってたんですけど、僕らが音楽の道を目指すようになったのは、完全に兄貴の影響ですね。実は僕ら、高校生のときまでは、野球部に入って寮生活をしていて。プロ野球選手を目指してたんですよ。
二葉要:でも、高校3年生になって部活が終わったタイミングで、まず僕がバンドを組むことになり。
勇:僕も音楽がやりたかったので、「一緒にやろう」って言ったんですけど、なぜか要から拒否されまして…。
要:いや、拒否したつもりはなかったんだけど…。
勇:(笑)。ずっと二人で野球をやってきたから、僕と一緒に何かをするのがイヤだったんでしょうね。
要:野球をしているとき、勇はエースだったんですね。でも僕は、ずっとベンチにいて。で、その後バンドを組むことになったときに、自分がボーカルとしてフロントに立とうと…要は、そこでようやくエースのポジションに付こうと思ったわけですよ。そこへ勇が声をかけてきたんです、「一緒にやらないか」って。だからそのときは、「また俺、ベンチなのかな」みたいな思いに苛まれてしまって。結局その時期は、勇の助けを借りずに自分一人で何かをやってみたかったんですよ。それで、勇をちょっと拒否する気持ちが顔に出ちゃったのかもしれない。
勇:で、それから2年ぐらい経って、やっぱり二人でやろう、と。そこからは、別々にやっていこうという選択肢は一切なかったです。昔からそうなんですけど、二人でいると、何か“無敵感”があるんですよね。「要と二人なら何とかなる!」っていう。
要:そうだね。何か分からないけど「こいつと組めばイケる!」みたいな、漠然とした自信は常にあった。
勇:だから逆に言えば、僕は要と一緒じゃなかったら、きっと音楽もやめていたと思います。
――俳優もアーティストも、“表現する”仕事ですが、それぞれ向き合い方は違うのでしょうか?
勇:まるで違いますね。アーティストとしては、“二葉勇をどう見せるか”を考えるんですけど、役者として舞台に立つときに考えるのは、“役をどう演じるか”。だから、おのずと見せ方も違うし、モチベーションも違うんですよね。
要:確かに、どちらも“伝える”作業ではあるんですけど、アーティストというのは、自分の言葉をどう伝えるかが大事だと思うんですね。でも役者というのは、“この役がどういう人間なのか”を伝えることが何より重要で。だから、伝え方の種類が違う、というか。
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