謎の女性が誘う『脳で聴く怪談』とは?「真夜中に独りっきりで見ると…」作家・川奈まり子が怪談の魅力を語る
「イヤホンを使用して視聴すると怖さが倍増」
――本作への意気込みは?
この番組を通じて、より多くの方に怪談の魅力をお届けしたいと願っております。案内人として、少しでもお役に立てれば幸いです。
――密室怪談の収録はいかがでしたか。
この番組では、私は「耳鳴り部屋案内人」という役どころで、この役、どうやら普通の人間ではないようなんですよね。
如何にも謎の女妖らしい、あやしい雰囲気をまとっていなければいけないと思ってしまったせいか、収録のときは震えがくるほど緊張しました! 決められたセリフを読む仕事自体、十数年ぶりで……。
ディレクターさんやスタッフさんが優しくしてくださったお陰で、なんとか乗り越えることが出来ました!
でも、とても難しくて、正直、怪談を書く方がはるかにやさしいと思いましたよ。
――番組の見どころは?
第一回の怪談師・大赤見展彦さんは、お父さまがお寺のご住職だったとのこと。お坊さんは上手に法話を話されるものなので、その影響もあるのでしょうか、落ち着いた語り口調とわかりやすい筋運びで、淡々と怖い話をされる方です。
今回語っていただいたのは2話。
1話目「見つけて」は、偶然に遭った幽霊に大赤見さんと彼のご家族が執拗につきまとわれるエピソードで、この臨場感はご本人の体験談ならでは。衝撃的なラストに至るまでに、実に厭な出来事がいくつかあり、次第に恐怖が膨らんでいきます。これ以上はネタバレになるので割愛しますが、最後にゾワッと鳥肌が立ったことだけはお伝えしておきます。
2話目「ある美容師の悲劇」は、題名どおり、ある美容師さんの体験談です。登場人物たちの会話がところどころに挟み込まれているせいかテンポが良く、終わりまで引き込まれっぱなしでした。この話にはグロテスクな描写が多いので、Twitterなどでつぶやくときには「怖すぎ注意!」と書き添えた方がいいかもしれません。
いずれの語りも完成されていて、番組の第一回を飾るにふさわしい内容だったと思います。「channel恐怖」は月契約すれば見放題なので、何度も視聴してしまいました。
この番組のひとつの特徴として音響効果が駆使されているためか、個人的にはイヤホンを使用して視聴すると怖さが倍増するように感じました。
真夜中に独りっきりで見ると本当にゾッとします。見終わる頃には、なぜか微かに怪しい耳鳴りがしてくるんですよ……。
2月1日から月1回配信(全4回)
Amazon Prime Video『Channel 恐怖』で放送
出演:耳鳴り部屋案内人・川奈まり子、怪談師・大赤見展彦
『Channel 恐怖』HP→http://ch-kyofu.com/
『Channel 恐怖』公式Twitter→https://twitter.com/ch_kyofu