堤真一×石田ゆり子×堤幸彦監督でベストセラー・サスペンスが映画化!
「望み」ストーリー
一級建築士の石川一登と校正者の妻・貴代美は、自らデザインを手掛けたスタイリッシュな邸宅で、高校生の息子・規士(ただし)と中三の娘・雅(みやび)と共に平和に暮らしていた。
規士は怪我でサッカー部を辞めて以来、遊び仲間が増え無断外泊が多くなっていた。ある晩、家を出たきり帰ってこず、連絡すら途絶えてしまう。一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、高校の同級生が殺害されたというニュースが流れる。警察の調べによると、規士が事件へ関与した可能性が高いという。行方不明は3人。そのうち犯人だと見られる逃走中の少年は2人。息子は犯人なのか、それとも……。
構想4年、堤幸彦監督が映画化を熱望!
単行本刊行当時から話題作となり、映画化の希望が各社から殺到していた「望み」。数々のエンターテイメント作品を手掛けてきた堤幸彦監督のところにもプロデューサーから企画が持ちかけられ、原作を読んだ堤監督は本作に惚れ込み映画化を熱望したという。キャスティングには特にこだわり、誰もがイメージできる幸せな家族像に合ったキャストを探し続けた。
息子を想いながらも家族を守ろうとする父、愛情深く最後まで希望を捨てない母親。サッカー選手になる夢を閉ざされ家族と気持ちが離れていく高校生の息子、高校受験を直前に控える中三の娘。この4人のキャスティングとそれにふさわしい脚本づくりに実に4年の時をかけて、撮影に臨んでいる。
こだわりの美術セットとロケーション!
石川家が暮らすのは、一級建築士の主人公が手掛けた自慢の邸宅だ。1Fに8坪ほどの事務所が併設された、建坪40坪程の広く開放的な石川邸を再現するべく、角川大映スタジオに大規模なセットが組まれた。
アイランドキッチン、ダイニングテーブル等の高級家具を配置したモデルハウスのような完璧なリビングルームと、二つの子供部屋が建てられ、製作費の中でセットのコストはかなりの割合を占めている。原作では「戸沢」という架空の町が舞台となっているが、堤監督はのどかながらもどこか寂しさ漂う郊外のベッドタウンをイメージしたという。
石川邸の外観は、3カ月かけて20件以上の物件を巡り、東京都青梅市に理想のロケーションが見つけられた。その他、埼玉市の所沢市、朝霞市などでも撮影されている。
そして、この映画について堤監督、堤真一、石田、原作者の雫井からコメントが届いている。