「パプリカのあの子」、学校でのあだ名は“吉田少年”
米津玄師プロデュースのユニット「Foorin」のメンバーとして注目を集める吉田日向。ドラマ初レギュラーの「病室で念仏を唱えないでください」(毎週金曜日夜10:00-10:54、TBS系)では、僧侶であり救命救急医の主人公・松本照円(伊藤英明)の幼少期を演じる。
「連続ドラマは初めてで、最初は右も左も分かりませんでした。なのでまず役作りノートというものを作ったんですが、自分が演じる役のプロフィールや過去の出来事をまとめて、いつでも現場で見られるようにしたんです。お芝居に迷ったとき、役を掘り下げて考えるヒントになっています。本番は緊張しっ放しですが、自分なりに試行錯誤してチャレンジする過程が楽しい。大先輩の共演者の皆さんにいろいろな話を聞けるのも楽しくて、伊藤英明さんには『感じることが大事』というアドバイスをいただきました」
ーー中学1年生とは思えない、落ち着いた物腰と口調。国民的ソング「パプリカ」で培った度胸は本物だ。
「去年は『パプリカ』で日本各地のイベントに出たり、紅白歌合戦出場、日本レコード大賞受賞…と、信じられないことがたくさん起こりました。どの大舞台も本当に緊張したし、夢の中にいるような感覚でした。でも自分の卒業した小学校の先生が『来年の運動会はパプリカやろうかな』って言ってくださったり、たまたま通ったお祭りで歌われているのを見るとうれしい。すごいことになっているんだなって実感します」
ーー学校では吹奏楽部に所属。トランペットを担当しているのだそう。
「学芸発表会で『パプリカ』を演奏したとき、全校生徒が大合唱してくれたのは感激でした。しかも僕がマイクを持って曲紹介をしたんです。Mステを意識して、MCっぽくしゃべりました(笑)。音楽は普段から好きで、おばさんの影響で吉川晃司さんのビデオを2歳から見ています。ライブも3回行ったんですが、吉川さんのようにロックでファンキーで自分の世界を貫いてる大人になるのが夢。作文が得意なので、将来は自分の小説を映画化して主演をし、主題歌を歌いたい。壮大な野望ですが、かなえられたらうれしいです!」
ーー学校でのあだ名を尋ねると…。
「部活ではみんなから、"吉田少年"と呼ばれているんです。名付け親の先輩によると、呼んでいて、単純に語呂がいいから…らしいです(笑)」
取材・文=川倉由起子