――ドラマの主演が発表された時、橋本さんは「どうか、希望の光へ一人でも引きずり込めるように、頑張りたいと思います」とコメントを出されていました。お話を聞いていても、橋本さんからは演技を通して「苦しんでいる人を救いたい」「希望を見せたい」という気持ちが伝わってきます。
そうですね。もともと「2:8の法則」は高校生くらいから考えてきたことで、今回の企画書を読んで、同じことを考えていることにすごく運命を感じました。不勉強で、すでにこの世にあったことにびっくりしたんですけど。
自分の中では、ほぼ当たり前の思想になっていたので、私だからこそ出来ることがあるかもしれないと思いました。もともと私は8割側にいて。もちろん、今もある視点においては8割側にいると思うんですけど。でも、8割側にいた時、私はずっと2割側に憧れていて、ものすごく輝いて見えていたんです。
それで、ものすごく頑張ったというか、2割側に行けるように色々やって、やっとその景色を見ることができた時に、絶対こっち側の方が面白いなって感じて。今、もがき苦しんでいる人に教えたいというか、求めている人に「こっちにおいで」って言えるようなことをやりたいし、それが出来る作品だと思っています。
このドラマでも2割側の人が8割側に行ったり、8割側の人が2割側に行ったり、移動について描いています。私は、自分にとっての8割側から2割側に行くためには、ものすごく高速で動く換気扇を突き破ってきたみたいな…分かりますか?(笑)
――痛みを伴いながら成長してきたというか。
そうです、ゴゴゴゴって(笑)。木っ端微塵になるような関門を通ってきてやっと行けた感覚があって。その関門を苦しみながら通らないと辿り着けない桃源郷みたいなものがあって、そこはものすごく美しいんだって思ったので、自分の生き方を通してそれを伝えたいという気持ちがあります。この作品でも「そっち側にいってみたいかも」と思ってもらえたらいいなって思います。
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