上白石萌音主演の「恋はつづくよどこまでも」(毎週火曜夜10:00、TBS系)は、小学館「プチコミック」で掲載されていた円城寺マキによる同名漫画を原作とした“胸キュン”シーンいっぱいのラブストーリー。
新人看護師の七瀬(上白石)が、憧れの医師・天堂(佐藤健)に相応しい女性となれるよう、仕事も恋も一生懸命頑張っている。
七瀬が看護師を目指すきっかけとなったのは、高校生のころに目の前で華麗に人助けをしていった医師・天堂に一目ぼれしたことだった。晴れて看護師となれた七瀬は、天堂の働く病院に勤務することになり、“天堂担”となって一人前の看護師を目指している最中だ。
第9話(3月10日放送)の時点で、七瀬と天堂はお互いの足りない部分を補うように、見事にナイスカップルとして引かれ合う関係へと発展している。恋する女子にとって、初恋の相手との恋を成就させるのはたやすいことではない。道で見かけた一目ぼれの相手と結ばれるような話は、ある意味『奇跡』に近い。しかし、七瀬は持ち前のポジティブさと、他人を思いやれる優しさを存分に生かして、クールでドSな天堂の心をつかみ取ることに成功しているのだ。
そしてなんといっても女性視聴者からは、天堂を演じる佐藤健への高評価が急騰している。全女子が望む“胸キュン”のツボを得た佐藤の演技と、整った顔立ちは、この作品の魅力に輝きを持たせている。ツンデレキャラの天堂が繰り出すセリフの数々に、腰が砕けそうになっている視聴者も多い。
七瀬から猛アタックされて「付き合ってやる」と上から言ったかと思えば、さりげなくキスをした後に「これは治療だ」と言い、ナースステーションで突然「俺の彼女だから」と宣言したりと、天堂先生から発せられるのは、向かうところ敵なしといったキラーワードばかり。
天堂と七瀬のやり取りは、恋愛ドラマにおける『ベタすぎる展開』が多く、笑ってしまうシーンも多い。例えば、デート中にソフトクリームをくっつけた七瀬の鼻を、天堂がペロッとなめるようにキスをする。部屋で七瀬と天堂がいいムードになっていると、大声で騒ぎながら姉と上司が乱入してくるなど、コメディとしての要素も十分。
視聴者のSNSには「私も“天堂担”になりたい!」「佐藤健の破壊力で毎回クラクラします」「恋つづ見てると笑って泣いて、幸せな気分」といった声があふれ、放送後にはドラマの関連ワードがいくつも、Twitterのトレンド入りするのが恒例となっている。
次週、3月17日(火)の放送で最終回を迎えるため、ファンを寂しい気持ちにさせているが、病院を舞台にしたコメディの代表作「ナースのお仕事」(96年ほか、フジ系)のように、何年にもわたるシリーズ化が十分望めそうな良作である。
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