「やすらぎの刻~道」がオールアップ! 石坂浩二『もう少しの間お芝居を一生懸命やっていきたい』
石坂浩二「感謝の気持ちしかありません」
「やすらぎの郷」から足かけ3年、主人公・菊村栄を演じてきた石坂もついにクランクアップ。
最後に撮影したのは、栄がとある人物の墓前に報告に向かう場面で、ラストシーンを撮り終えた石坂はスタッフそれぞれと固い握手を交わした後、「“ありがとうございます”という、感謝の気持ちしかありません…」とあいさつ。
「キャスト、スタッフ全員を代表して、まずは倉本先生に感謝を捧げたい。でも、僕も『道』パートに出演したかったなぁという思いがあり、そこだけは倉本さんに恨みを持っています(笑)。僕自身、あと何年やるか分かりませんが、この作品の経験を生かして、もう少しの間お芝居を一生懸命やっていきたいと思います」と、撮影を終えて新たに生まれた“誓い”を語った。
倉本聰がスタッフ、キャストをねぎらう
オールアップに際し、倉本は「皆さん、ご苦労様でした。最初にこの『やすらぎ』シリーズを書き始めるとき、若者にとってのゴールデンがあるならば、老人にとってのシルバータイムがあっていいんじゃないかと考えました。
また、テレビの世界は“伝承”というものができておらず、これまでベテランが培ってきた技術や歴史が若い人たちに伝わってないような気がします。『やすらぎ』の出演者は大スターが多いですが、今回は『道』パートもあり、若い俳優の皆さんにも出演していただきました。このドラマの中で、若い人たちとベテランとの間で交流ができたなら幸せです」と作品に込めた思いを明かし、スタッフ、キャストをねぎらった。
なお、「やすらぎの刻~道」の最終回は3月27日(金)、放送枠を25分拡大したスペシャル版として放送される。