田中れいな、ファンレターに涙「子どもたちに私のお芝居が届いてるんだって…」<インタビュー>

2020/03/23 06:00 配信

芸能一般 インタビュー

ミュージカル「赤毛のアン」をはじめ、舞台、ミュージカルでの活躍を重ねる田中れいな。6月には舞台「信長の野望・大志」への出演を控えている撮影:橋本千尋


感情を届ける音楽の力。ミュージカルの魅力を知ってほしい


――このTOURSミュージカルは、ミュージカルの素晴らしさを広めたいという、主催のエステーの思いから始まったものです。近年は2.5次元人気のおかげでミュージカル作品も多くなりましたが、まだまだ観劇を躊躇する人も少なくありません。そんな方々に伝えたいミュージカルの魅力とはどういうものでしょうか?

田中れいな:私もモーニング娘。の半ばくらいまで、お芝居ってあまり得意ではなかったんですよね。唯一救いだったのがミュージカルで、ミュージカルは歌があったからまだなんとかやっていられた感じです。

今でこそ田中れいなを“なし”にて、相手に感情を届け、相手の感情に返して、というところに楽しさを感じていますけど、昔はセリフをしゃべっている自分に、「私、何をしているんだろう」という感じだったんですね。

相手の感情が高まってトーンが変わっても、私は最初に言われた通りのそのまんま、みたいな。でも、それでいいじゃんって思っていたんですよ。早くライブをやりたいって、そればかりだったんです。だから、「ライブをやって!」というファンの方の気持ちもすごく分かるんですよね。

けれど、たくさんの演技のお仕事を経験させていただいたおかげで、20歳くらいからお芝居がすごく楽しくなってきて、今は本当にミュージカルが大好きです。そういう好きになった経験でいうと、ミュージカルの魅力って、やっぱり歌、音楽の力だと思います。

――それは田中さんは歌が好きだから?

田中:それもあります。私、ストレートの舞台より、ミュージカル派なんです。ドラマと同じで、いいシーンで音楽が入ってくると、より感情が高ぶる、揺さぶられる。ドラマティックなBGMもそうだし、悲しいシーンでオルゴールチックなBGMが流れ出すと、知らずのうちに涙が出てくるんです。

そういう感情を動かす力が音楽にはあると思っていて、だから、お芝居と音楽が合わさったら「最強!」みたいな。小学生みたいだけど(笑)、それが一番伝わる言葉じゃないかなって思います。