奥田瑛二はチャレンジャー!? 佐々木蔵之介主演舞台「幽霊たち」が絶賛上演中！
パルコ・プロデュース公演舞台「幽霊たち」の囲み取材が都内で行われ、出演の佐々木蔵之介、市川実日子、奥田瑛二が出席した。本作は、常に“自己とは何か”というアイデンティティーや、生きる意味を探すことを重要なテーマとした、現代アメリカを代表する作家・ポール・オースターの「幽霊たち」をモチーフに、小説を演劇化。構成・演出は白井晃が務め、これまでオースターの小説を2作品、3度上演し、満を持して長年切望していた「幽霊たち」を舞台化した。
主演の私立探偵・ブルー役の佐々木は「1947年のアメリカ・ニューヨークの話でして、僕らは全編日本語でお芝居するんですが、どきどきわくわくするサスペンスです。衣装通り僕はブルーという役で監視されているのはおれじゃないか？っていうところから始まります」と話し「普通、舞台は1カ月くらいしかけいこはしないんですけど、この作品は本読みを合わせたら2～3カ月以上やってますからね」と苦労話を。
また、佐々木は市川に対して「出演者の中で唯一の女性なので、唯一癒してくれる、素朴で自然ですよね。実日子ちゃんが瑛二さんに対して、せりふ間違えたら一番『もう！』って言うんですよ」と明かし、奥田は「もうそのせりふはなくなったんだけど、必ず忘れるせりふがあって。マジックで柱にそのせりふを書いておいてたんだよ。それくらい忘れるせりふがあるんですけど、それをいつも指摘されてました」と告白。
さらに「映像でもすべてにおいて初めての共演ですが、大先輩でこれだけ色っぽい方と一緒にできるのはものすごくうれしいですね。今回の話は、一つの戯曲があるわけではなくて、小説を使って毎日作っていって、本当ににゼロからのスタートだったので、奥田さんはこんな過酷な創作活動によく手をあげられたなって思いました。チャレンジャーだなって思いますね。なんか『こうしてくれ』って言われたら『オッケー』って言って。せりふを忘れるときもあるけど、その『オッケー』っていうのがものすごく気持ちいいんです。改めて役者として見習うべきところです」と佐々木から見た奥田の印象を語った。
それに対して奥田も「我々、中堅どころから見るとトップランナーですからね。若者のそのトップランナーと四つに組めることは願ってもないことです。2カ月以上けいこをして、そして初日があいたからといって完成品ではないので、一緒に構築できると思ったらわくわくします」と答えた。また監督としても活動する奥田だが、次回作への佐々木の起用について聞かれると「考えましたよ。こういう顔をするんだとか発見もあったし、いい企画があれば」と答えた。
最後に佐々木は「役者もみんな想像力を総動員してフル稼働して、机と椅子と帽子と役者の肉体と想像力でニューヨークの物語をやります。ちょっとサスペンスでスリルな探偵物語ですが、圧倒的な作品を作りますので、ぜひ見てください」とメッセージを送った。
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■東京・PARCO劇場
6月14日-7月3日（日）
■大阪・森ノ宮ピロティホール
7月16日（土）-18日（月）
ほか、長野、広島、福岡公演もあり
