「親指クリックでも、書きたい人のことはすらすら書けるんですよ(笑)」
――ちなみに東野さんは、原稿はすべてスマホで書かれているそうですね。
東野幸治:はい、スマホです。必死に親指でクリックして書きました。結果的に、しゃべり口調やし、普段読書しない人でも読みやすい本になったかなと思ってるんですけどね。
面白いのは、親指でも、書きたい人のことはすらすら書けるんですよ、ダイノジの大谷(ノブ彦)くんとか(笑)。まさに親指が躍るんです。大谷くんはDJをやってますからね、躍らせてくれるわけですよ、僕を(笑)。ほんまに感謝ですね、大谷くんには。
――先ほど、「この素晴らしき世界」の第2弾を他の芸人さんに書いてほしい、とおっしゃっていましたが、おすすめの書き手はいますか?
東野:う~ん、東京と大阪、両方知ってる人がいいですもんね…やっぱり、千原ジュニアですかね、先輩も後輩も知ってるし。あと、宮川大輔なんかも、小気味いい文章を書いてくれそうな気がします。他には、ほっしゃん。(星田英利)とか、矢野・兵動の兵動(大樹)とか…。
――やっぱり30年くらいの芸歴がある方でないと、難しいんでしょうか。
東野:そうですね、やっぱり先輩の話は書いてほしいし、かつ、東京の若手のことも書いてほしいし。そう考えると、限られてきますよね。
いっそ、関西と関東の別バージョンで2冊出すのっていうのも、一つの手かもしれませんね。関西編はメッセンジャーの黒田(有)が書いて、みんなに嫌われるとか(笑)。関東は品川庄司の品川(祐)が書いて、で、やっぱりみんなに嫌われるっていう。
――(笑)。それでは改めて、本書「この素晴らしき世界」のPRをお願いします。
東野:この世界で30年以上お仕事させていただいてる僕が、いい思い出からイヤな思い出まで、いろんな思い出をこの本に詰め込みました。まぁ僕自身のエピソードは、具体的にはあんまり書いてないんですけども、行間から感じ取っていただけるとうれしいです(笑)。
※インタビュー後編へつづく
東野幸治・著
発売中/1300円+税/新潮社
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