超美食家のイケメン探偵・明智五郎とは
――超美食家のイケメン探偵・明智五郎役ということで、撮影前は「ようこんな見た目麗しい整った役を、薄顔の僕に持ってきたな」とコメントされていましたが、その心境に変化は?
「なぜ僕に?」というのは、撮影が進んでいる今もぬぐえていません(笑)。でも、薄顔なりに一生懸命にやらせていただいています。
――明智は、食に関するこだわりはもちろんのこと、本人にとって最良のときにも「ふむ…悪くない」と言うなど、超がつくほどの変わり者という設定です。
言い回しが古風というか、回りくどいというか、とにかく変わり者なのは間違いないですね(笑)。
――明智の衣装に関してはいかがですか? そこにもくせ者感が出ていて、今どきループタイをしているのも珍しいのではないかと思います。
自分では意外と似合っているのではないかなと(笑)。
ループタイに関しては、今回初めて身につけたんですけど、意外といいですよね。首に巻くタイプのオシャレアイテムはいろいろありますけど、普通ならネクタイですよね? でも、それをあえてループタイにしているのは、明智の好きなところでもありますね。
――漫画原作だとビジュアルのイメージも限定されてくると思いますが、ご本人的に意識はされていますか?
最近は、漫画にしろ、小説にしろ、原作があるものを演じさせていただくことが増えてきました。でも、僕はどの作品にしても原作をあまり気にしないというスタンスでいます。
それは、この明智の衣装を用意してくれた衣装さんをはじめ、スタッフの方々が原作へのリスペクトを込めて作ってくださっているので、僕ら演者はその作品の中でいかに面白い瞬間を作れるかが一番大事だと思ってやっています。
なので、原作があるからどうこうというのは意識してないかもしれないですね。
――明智は美食家とあって、食事のマナーにも厳しい人物。撮影においてテーブルマナーを正しく行うことも大変だったと聞きますが、そこで勉強になったことはありますか?
料理をこぼさないように“手皿”を作るやつですね。あれを一回本番でやったときに、栄ちゃん(小池栄子)が「それってダメなんじゃないの?」と指摘してくれて。それで確認したら、やっぱりマナー違反らしくて。
それが最初に食事をするシーンの撮影だったので、それ以降は監修の方にちゃんと見てもらいながら撮影を進めています。それでも何かあるかもしれないですが、そこはお手柔らかにお願いします(笑)。