毎回、千花ちゃんから“挑戦状”を貰っている感覚だったんです
――千花は、第1期ではラップやフランス語を披露したりと小原さん自身も、チャレンジの連続なキャラだったのではと印象があります。千花を通じてご自身の成長を感じたところはありますか?
ラップを披露する回は徹夜するくらい緊張しながら画面や台本とずっとにらめっこをしていました。果たして自分の考えた演技が面白く見てもらえるのかとか、全然ダメなんじゃないかとか本当に怖かったんです。
それでも、あの演技をしたときにまた一つ役者としての引き出しが増えたというか、演技をするということに対して“解放された感”があったので、千花ちゃんにはすごく感謝をしています。
なかなかこういった機会がないとオリジナルのラップを披露することなんてないと思うので、当時はもう死にそうな思いでしたが、今ではやれてよかったと感じています。
ラップ以外でも彼女はけっこうチャレンジャーなキャラクターだったので、毎回台本をいただくたびに千花ちゃんから“挑戦状”を貰っている感覚だったのですが、「第1期であんなに頑張ったから、第2期も大丈夫だよね」なんて今でも“挑戦状”をもらっている感じですね。
今は役者としてプレッシャーを感じるのはいいことだなと、プラスに考えられるようになりました。
――以前、「『何を演じても“アホの子”になっちゃう』と言われる」とお話されていたことがありますが、それは千花からの影響があったりするのでしょうか。
そこは千花の影響ももしかしたらあるのかも知れないのですが、元々の育った環境といいますか、私の普段の口調もだいぶ母からの影響を受けているんです。
その母のふざけたときの話し方が、割と“アホな子”を演じているときの感じに似ていて…もしかして遺伝なのかな、なんて思っています(笑)。
母からの“英才教育”を受けて育ったので、それがうまく演技の中に反映できているのかなと思います。
なのでどの子も演じていくうちに役に寄り添っていくのと同時に、自分の内面がにじみ出ていってしまって…それはすごく良いことだとは思うのですが、私としては「あぁ…また“アホっぽく”なってしまった…ごめんね」と心の中で謝っています(笑)。
でも周りの方が「そこがいいんだよ」と言ってくださって…母に感謝しようと思います。
――「かぐや様-」ではいろいろなイベントも行ってきましたが、印象に残っていることはありますか?
「お渡し会」というのを初めてやることができて、それがすごくうれしかったです。
作品やキャラクターを通じて、いろいろな形で私に興味を持ってくださって応援していただけることが徐々に増えてきて、お手紙やプレゼントをいただくこともあって本当にうれしいのですが、それに対してのお返事をさせていただくことができなくて。
ずっと「なにかできないかな」と考えていたときに、スタッフさんから「どんなことをやりたいですか」とお話をいただいて、私はずっと「お渡し会をしたいです」と提案していたんです。
「かぐや様-」ではいろいろなことをやらせていただきましたが、ファンの方に直接、お礼とお返事を伝えるというのが私の夢でもあったので、その夢をこの作品で叶えることができたのは本当に思い出深いです。
やはり、ファンの方とお話させていただくことは私にとっても活力になりますし、「お仕事を頑張ろう」という原動力にもなりますね。
後は、私に興味を持っていただいた方が、「かぐや様を見始めました」と言ってくださる方もいて、入り口はどういうきっかけであれ作品に貢献できたのかなと思うとうれしいです。
インタビューは後編へ。
4月11日(土)放送スタート
毎週土曜夜11:30-0:00、TOKYO MXほか
<スタッフ>
原作:赤坂アカ(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:畠山 守
シリーズ構成:中西やすひろ
キャラクターデザイン:八尋裕子
総作画監督:矢向宏志、針場裕子、田中紀衣
プロップデザイン:木藤貴之
美術監督:若林里紗
美術設定:松本浩樹、小川真由子
色彩設計:ホカリカナコ
CG監督:栗林裕紀
撮影監督:岡﨑正春
編集:松原理恵
音楽:羽岡 佳
音響監督:明田川 仁
制作:A-1 Pictures
製作:かぐや様は告らせたい製作委員会
<キャスト>
四宮かぐや:古賀 葵
白銀御行:古川 慎
藤原千花:小原好美
石上 優:鈴木崚汰
伊井野ミコ:富田美憂
早坂 愛:花守ゆみり
柏木 渚:麻倉もも
大仏こばち:日高里菜
柏木の彼氏:八代 拓
ナレーション:青山 穣 ほか
【HP】https://kaguya.love/
【Twitter】@anime_kaguya
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