窪田正孝&唐沢寿明とは「THE LAST COP」で共演
先輩“プリンス”には井上芳雄がいるが、山崎は新世代のプリンスとして「レ・ミゼラブル」「モーツァルト!」「ミス・サイゴン」「嵐が丘」「エリザベート」などの数々の名作ミュージカルに出演してきた。
1986年生まれの山崎は、子供のときにミュージカル「アニー」を見て、歌のレッスンをはじめ、12歳でミュージカルデビューを果たす。東京音楽大学在学中に「レ・ミゼラブル」(2007年、20周年記念公演)のオーディションでマリウス役に抜擢され、本格的にミュージカル俳優として活躍し、栄えある演劇賞なども受賞している。そのビジュアルと歌は甘く華やかである。
いま、新型コロナウイルスの感染予防のために多くの舞台が中止や延期になっているなかでミュージカル俳優40人がリモートで「戦え それが自由の道♪」と歌い上げる「レ・ミゼラブル」の代表的な曲「民衆の歌」を配信(企画、製作Shows at Home)していて、そこでも山崎の歌を聞くことができる。ちなみに「嵐が丘」(2011年)では安倍なつみと共演し、それが結婚につながった。
山崎のエッセイ集「シラナイヨ」によると、ミュージカル俳優として活動してきた山崎がミュージカルをもっとたくさんの人に知ってほしいと思って出たドラマが、唐沢寿明と窪田正孝の「THE LAST COP/ラストコップ」(2015年、日本テレビ系)。
いま思えば、ここで未来の「エール」出演が宿命づけられていたかのようである。そのとき、大きな声を出し過ぎて、ミュージカル「エリザベート」につぶれた声で出ることになってしまったと書いている。
舞台と映像の違いに苦労した山崎はその後、日曜劇場「下町ロケット」(2015年、TBS 系)に出演。このときは「エリザベート」の役のために生やしていた髭を、監督にそれがいいと言われ、そのままにすることで、甘めのルックスのイメージと少し違った印象を残すことに成功した。