横田滋さんの知られざる43年の戦いを振り返る追悼特別番組を放送
夫婦の葛藤と奮闘をドキュメンタリードラマで
2019年3月には、早紀江さんがめぐみさんに宛てた手紙を軸に、夫婦の戦いを実写と共に描いたドキュメンタリードラマを放送。滋さんを勝村政信が、早紀江さんを菊池桃子が熱演した。
今回、このドキュメンタリードラマを再編集して公開することが決まった。
めぐみさんは、明るくひょうきんでいつも家族の中心的存在だった。温厚な滋さんとそんな夫を支える早紀江さんのイメージだが、実はめぐみさんが拉致被害者と知らされた直後、めぐみさんの顔と名前を明らかにしようと決めたのは滋さんだった。
娘の身を案じ“伏せてほしい”と訴える早紀江さんに、「声を上げて戦おう」と説得した滋さん。夫婦の知られざる葛藤がここで明かされる。
早紀江さんは、滋さん死去後の記者会見で「(当時)早まって(めぐみさんの顔と名前を)出しちゃだめ、と意見が違っていたのですが、『きちんと出して覚悟して進まなければだめだ』と言って、北朝鮮のことが世界中に分かってもらった。お父さんがやったことは間違っていなかったと思います」と語っている。
ドキュメンタリードラマは、病室に飾られためぐみさんの写真を握りしめ「がんばる…」と力強い言葉を発した滋さんの表情で締めくくられている。
滋さんの信念、そしてその思いを引き継ぎ、“必ず取り戻す”という決意を新たにした早紀江さんら拉致被害者の家族たちの本当の姿に迫る。
山岸直人プロデューサーのコメント
講演や集会、署名活動でご多忙な中、取材のためにお時間を頂き、何かのお願いをしても、いつも笑顔で丁寧に接してくれました。それが温和で優しい横田滋さんの姿でした。
一方、長きにわたり拉致被害者救出のために共に活動を行ってきた人たちに滋さんの印象を尋ねると、みな口をそろえて「信念が強い人」「勇敢な人」だったと語ります。
そんな強い気持ちこそが、内外の世論を大きく動かし、拉致被害者家族の活動の原動力になったのです。優しくて強い滋さんが願い続けためぐみさん、そして拉致被害者全員の救出への強い思いをお伝えできればと思っています。
6月13日(土)昼1:30-2:55
フジテレビにて放送