――本来、小学校というのは「ドキドキワクワク」できる場所だったと思うのですが、淳さんもまた、常に「ドキドキワクワク」を求めて活動されているようにお見受けします。「ドキドキワクワク」を保つために、大事にされていることはありますか?
田村淳:今までやったことがないことを、まずやるっていうことですね。やったことがないことをやるのって、僕も怖いんですよ。大人になればなるほど、ある程度予測が立てられるようになるから。でも、その予測が、人間にとって一番大切な「ドキドキワクワク」への第一歩を止めてしまう。だから要は、予測を立てないってことですかね。脳みそで考えず、まずは感じて、それを実行に移す。ただその代わり、イヤだったらすぐにやめる。イヤなことをずっと続けるっていうのは、僕は絶対にしないです。考えてみると、僕の人生って、何か新しいことを始めて、イヤだったらやめる、興味を持ったら続ける…っていう繰り返しなんですよね。でもそのおかげで、自分の人生がすごく豊かになってるなって感じがします。
今おっしゃった通り、僕も小学校まではドキドキワクワクしながら学校に通ってましたけど、中学に上がったら、急に憂鬱になっちゃったんですよね。勉強の内容が、自分が興味を持っているのとは別のことになってしまったから。で、そうすると、どんどん理解できなくなって、より難しく感じるから、ますます興味が持てなくなっていくっていう。そういう意味では、この「大人の小学校」は、自分が興味を持ってることしかやらなくていい学校にしたいと思います。
――ちなみに、6月11日に第二子となるお子さんが生まれたばかりですが、お子さんの存在から学ぶことはありますか?
淳:もう、教わることだらけですね。まず思うのは、いかに自分が固定観念にとらわれているかってこと。固定観念なんか取り払おうって常々思ってる僕みたいな人間でも、結局とらわれているんだなと。で、それをぶち壊してくれる存在が、子どもなんですよね。
上の娘はまだ3歳で、「これやってみれば」「あれやってみれば」って、いろんなものを与えてるんですけど、興味を持ったことはすごい勢いで吸収するのに、興味のないことは本当に見向きもしないんですよ。興味がないことを無理やりやらせても、伸び率はたかが知れてるので、やっぱり、まずは興味があることを見つけてあげて、そこからどうやって興味の幅を広げてあげるか、新しいことへ興味をつなげていくのかが大事なのかなと。そこは、大人でも子どもでも変わらないのかもしれませんね。
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