――劇場公開からNetflixへの配信と形は変わりましたが、いよいよ全世界配信となります。今の心境をお教えいただけますか?
劇場公開がなくなったことは残念ですが、作品は見てくださる方がいて完成すると思っています。やっと皆さまに届けられるんだとワクワクしていますし、この作品が皆さまの心にどう響いてくれるのかとても楽しみです。
――思春期の少女・ムゲ(美代)と、ネコの太郎という二役を務められましたが、それぞれ演じられた感想を教えてください。
ムゲを演じているときは、発しているセリフと心の中に抱いている本当の気持ちとの差を意識して演じていました。
周りの大人たちに対しての不信感や取りつくろっているシーンが特に難しかったです。ムゲに比べて太郎は、とっても素直で、日之出(花江夏樹)に対して「大大大好き!」という気持ちを前面に出して演じていたので楽しくお芝居できました。
――ムゲは、大好きな日之出に無下にされながらも猛烈アタックを繰り広げますが、ムゲのような女の子を客観的に見て、いかがですか? 共感する部分もありますか?
好きな人に対して、真っすぐ思いを伝えられるのはすてきなことだと思います。自分の気持ちに素直でいられるムゲみたいな女の子はうらやましい存在です。
学生の頃は、好きとか言ったら負けみたいな、強がっていたところもありましたが(笑)年齢を重ねて、好きな人に好きと伝えたいと思うムゲの気持ちに共感できるようになりました。
――スタジオコロリドの長編アニメーション第2弾ということで、アニメーションの美しさも話題になると思います。アニメーションの部分での注目ポイントを教えてください。
私も初めて見たときに映像の美しさにグワっと引き込まれました。猫の世界が画面に映ったときに、創造の世界なのにリアルに感じることができて、「こんな世界があったらいいな!いや、自分が知らないだけであるかもしれない!」と思いました。
皆さまの想像を超えるすてきな世界が広がっていると思うので、ぜひ注目して見ていただきたいです。
Netflixにて6月18日(木)より全世界独占配信
【HP】https://nakineko-movie.com/
<スタッフ>
監督:佐藤順一、柴山智隆 脚本:岡田麿里
主題歌:「花に亡霊」ヨルシカ(ユニバーサルJ)
企画:ツインエンジン 制作:スタジオコロリド
製作:「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
<キャスト>
志田未来、花江夏樹、寿美菜子、小野賢章、
千葉進歩、川澄綾子、大原さやか、浪川大輔、
小木博明、山寺宏一
(C) 2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会