また、「(撮影中は)スーパー寂しかったです(笑)。雑談できる出演者がいる日の方が少なかったので。スタッフさんが準備をしている中で、僕は和室にずっと座っていたような気がします」と話しつつも、「(プレッシャーは)ないですね。いろいろな経験をして、いろいろな人の背中を見ていく中で、役者としてだけではないかもしれないですが、人生観として“背伸びしてもたかが知れている”と思っているので、緊張とか気負いとか、排除しています」と、“7役”という大役に挑んだ際の気持ちを振り返った。
さらに、現場で考えていることに関して「吉野監督の天才的な頭の中にあるものを、現場のスタッフで共有できた方が絶対得だと思っています。現場でいろいろな選択肢が無数にある中で、どれを選択するか(という状況が)が、一番いい気がしていて、その選択肢の一つになるアイデアがあるならば、その場にポンと置いてみんなで眺められれば、より良いモノづくりができるんじゃないかなと思うので、思ったことは言ってしまいますし、他の人の言ったことで“いいな”と思ったことに自分が乗っかるならばどうしたらいいかなとか考えます」と話す。
また、共演者の話になると、「きたろうさんには、きたろうさんにしか出せない音色で存在してくれて、とても魅力的で。深川(麻衣)さんも監督が例えた“中学生男子の憧れ”というのをいやらしくなく演じられる稀有な方だと思うし、休日課長さんもフランクに思いを現場に持ってきてくれて、中島(歩)君も何とも言えない怪しさ、なんでイケメンなのに怪しさが出るんだろうって不思議だったんですけど(笑)」と笑いを誘う場面も。
「石橋(菜津美)さんも台本読んだ時から、一番繊細で難しい役なのかなと思っていた役を見事に軽やかだけど、質量伴う役にしてくれて、すべての化学反応がハマっているなと思ったので、本当に皆さんがやってくださった作品の真ん中に立ててうれしいです」と、共演者に思いを馳せた。
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