主演を務めた心境については「年々、中村倫也どうでもいいって思っているので(笑)。いままではスパイスみたいな役柄で、作品に刺激をもたらす役が多くて、それにはそれのかかり方があるけど、(今回は)そうではない。いろいろな人といろいろなシーンで呼吸を合わせることは意識してました。それがより一層楽しくなってきた年ごろ、そんなぴちぴちの17歳(笑)」と、真剣な思いを冗談混じりに話す中村ならではの世界観が画面からも浸透し、客席も盛り上がりを見せた。
「脳のストレッチしているみたいで楽しかったです。ただ、話し相手がいないのは寂しかったです(笑)。監督のビジョンとか、好きなトーン、絡みとかが撮影序盤で、旗が立っていたことが、指針になっていましたし、荷物少なめには入れました」と、“一人七役”という難役に挑んだ気持ちを話しつつ、細かい演じ分けについても「筋肉の使い方というか、生きている人の体の使い方が分かると、声のイメージも出てくるというか。舞台とかやっていたのは大きいかもしれないです。毎日コンディションが異なる舞台の中で、調整して探ってというのをやってきたので、その経験が生きているかもしれないですね…もういいですよ、僕のことは(笑)」と、照れつつも話していた。
最後に、「きっと、(7人の僕は)どこかにいるかもしれません。映画が始まれば、皆さまもこの世界に入っていける。そういった作品になっていると思います。時間を忘れて楽しんでいただければうれしいです」とあいさつをし、イベントを締めくくった。
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