「笑わせる演技は一切やっていない。『これが日常なんだ』という意識で、至って真面目に演じています」(松岡)
──本作は、世界観はぶっ飛んでいるのに、登場人物はあくまでも真面目な人たちですよね。そのギャップから笑いが生まれているところもあると思うのですが、収録でも、真剣な演技を心掛けているのでしょうか。
松岡禎丞:もちろん、真面目に演じるのが前提なんですけど、周りが笑うんですよね(笑)。特にコロナ禍の前は、みんな一緒に同じスタジオで録っていたので、「俺、一生懸命やってるのに、なんかみんな笑ってない?」っていう(笑)。
加隈亜衣:松岡さんを見てみんなが笑ってしまうのは、松岡さんは着眼点も面白いし、演技にもキャラクターへの愛があふれているので、そういうところが、たぶんみんなの琴線に触れるんだと思います(笑)。烈人の感情の揺れ動く様子が、松岡さんによって見事に再現されていくので、真面目にやればやるほど面白くなるというか。狙っていないからこその面白さみたいなものはありますよね。
松岡:顔合わせのときから、「コメディー寄りの演技はしない」ということは共有していたんですよ。エロは結果であり副産物である、と。それが「エグゼロス」なんだと。まぁ、僕が言っても説得力ないかもしれませんけど(笑)。
加隈:(笑)。でも本当にそうですよね。烈人たちは真面目に頑張ってますもんね、取り巻く状況がおかしいだけで。
松岡:そうそう(笑)。とにかく、笑かそうという演技は一切やっていないですね。「この世界、変だろ」とか、僕たちはそこには絶対に疑問を抱いてはいけない。「これが日常なんだ」という意識で、至って真面目にやっています。
――加隈さんが収録の際、心掛けていることは?
加隈:この役が決まったときから、雲母のツンツンしたところばかりを出していいのかなという思いがあったんですね。だから第1話は、どうやったら雲母のかわいさを表現できるか、探りながら演じました。でも、収録を重ねるごとに、この作品はギャグだけじゃなく、キャラクターの心情もていねいに描かれていて、決してエロばかりに重きを置いているわけじゃない、ということが分かってきて。だったら、私が思う雲母の感情をそのまま表現すればいいのかな…というふうに、だんだん学んでいった感じです。
毎週金曜深夜0:00‐0:30ほか
TOKYO MX、 BS11ほか
<スタッフ>
原作:きただりょうま (集英社「ジャンプSQ.」連載)
監督・シリーズ構成:神保昌登
アニメーション制作:project No.9
<キャスト>
炎城烈人:松岡禎丞
星乃雲母:加隈亜衣
桃園百花:矢作紗友里
天空寺宙:桑原由気
白雪舞姫:茅野愛衣
庵野丈:三木眞一郎
チャチャ:大森日雅
ルンバ:岸尾だいすけ
ナレーション:小山力也
オープニング主題歌:「Wake Up H×ERO! feat.炎城烈人(CV:松岡禎丞)」 歌:HXEROS SYNDROMES (エグゼロスシンドロームズ)
エンディング主題歌:「Lost emotion」 歌:星乃雲母 (CV:加隈亜衣)
【HP】http://hxeros.com/
【Twitter】@hxeros_anime
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