「恋つづ」出演で変化
――人気ドラマ「恋はつづくよどこまでも」に出演したことで、周囲の変化は感じましたか?
社会現象になっていたこともあり、僕のことを知ってくれている方が増えたと思う出来事が多々あって。作品の影響力をすごく感じました。
それまでは「仮面ライダージオウ」の印象しかなかったので、お子さんを連れているお父さんやお母さんから声をかけられることがありましたが、「恋つづ」に出てからは20代の人から声をかけていただけるようになりましたね。
――同世代の方との共演が多かった「仮面ライダージオウ」から、「恋はつづくよどこまでも」や「love distance」では先輩の役者さんと共演も増え、学ぶことも多かったと思います。役者として得たものはありますか?
台本の理解度が深くなったと思います。佐藤健さんや上白石萌音さん、水川さんなど、役へのイメージの深さの次元が全然違って、僕が考えているよりもっと深い部分で役のイメージを膨らまされていて。
表面的な理解だけではなく、もっと飛躍させていかないといけないと学びましたし、皆さんの役への真摯(しんし)な向き合い方にすごく刺激を受けました。
――コロナ禍でエンタメ業界も変わってきていますが、下半期に期待していることや、渡邉さんが挑戦してみたいことはありますか?
僕自身、自粛中にエンタメにすごく救われて。Paraviなどでドラマや映画などをすごく見ていましたが、中でもYouTubeで芸人さんのチャンネルを見ることが多くて。
昔からバナナマンさんの「バナナTV」が好きでそれを見返したり、アキナさんの「アキナのアキナいチャンネル」を見たりして、声を出して笑っていました(笑)。
仲の良さが伝わってくるコンビがすごく好きなんです。笑うと元気になれるじゃないですか? すごく大事なことだと思いますね。
僕個人としては、もっといろんな方の考え方を純粋に知りたいので、オンラインを通じて、応援してくださる方と1対1でお話が出来る場が設けられたらと考えています。
――最後に今後の目標を教えてください。
今26歳なので、若手のくくりでいうと年齢が高い方で…。事務所が同じで会う機会も多い神木隆之介くんは、同じ年だけどもう芸歴25年。
なので人よりスタートが遅い分、いろいろな役に挑戦してさまざまな経験を積み、神木くんみたいになりたいです。
実は、神木くんがこの前開設したYouTubeチャンネルの企画で、僕の名前をたくさん出してくれて。なので、今度は僕が神木くんの名前を出す番なのかなと思って(笑)。
いつか神木くんとお芝居の中で共演できたらうれしいです。
※本文内タイトル「love」と「love distance」の間、正しくは双方向矢印が入ります。
取材・文=高山美穂