荒川「おきれいになられたなって」
――今回共演されてみて、お互いの印象は?
荒川良々:以前、北海道が舞台のドラマで共演しているんですよね?
黒島結菜:「新・奇跡の動物園 旭山動物園物語2015~命のバトン~」(2015年、フジテレビ系)ですね。
荒川:そうそう。あの時、黒島さんはまだ10代?
黒島:そうですね。17、18歳頃だったと思います。
荒川:ドラマではそんなに一緒のシーンがなかったんですけど、その後に舞台を拝見したりして、何というかご立派になられたなって。
黒島:ありがとうございます(笑)。「旭山動物園物語」の時はお芝居することに必死でしたし、すごく寒かったという記憶しかないんです。
荒川:少女から大人になって、おきれいになられたなって思いました。
――小田島として見た時に、黒島さんが演じたはるかはどんなふうに映っていましたか?
荒川:何でしょう。結局、小田島にとってのはるかは取材対象なんですよね。怖い体験をしているはるかに興味を持ったから、どんどん話を聞きたい。はるかが好きとかではなくて、心霊現象のことについてもっと聞きたいと思っていたんでしょうね。
――黒島さんは、荒川さんが演じる小田島についてどう思っていましたか?
黒島:はるかとして見ると、ずっと不気味でした。自分のことを取材対象としか見ていないなということも感じていましたし、微妙に距離感があったというか漂っている空気も何か不思議でした。
荒川:そっかぁ、もうちょっと距離を詰めれば良かったですね(笑)。
――個人的に印象に残っているシーンはありますか?
荒川:人が急に消えたりするシーン。あれは、何なんでしょうね。
黒島:びっくりしますよね(笑)。
荒川:「ワーッ」って言って消えていく姿に度肝を抜かれましたね。アスファルトにちょっと焼けたような痕ができたりして、ホラーというよりはSF。劇中では結構人が消えるんです。
黒島:私は、全体を通して一番怖いなと思ったのは小田島さんの存在。撮影中はそんなに感じなかったんですけど、全体を通して見た時にすごく怖さを感じました。
テレビ局で小田島さんがはるかに話を聞こうとするシーンがあるんですけど、その時の小田島さんははるかが体験した怪奇現象にしか興味がないんです。ただ、心霊に関する話を聞きたいだけという感じがとても不気味というか怖かったです。
荒川:結局、小田島って人間に興味がないんでしょうね。人付き合いもちゃんとできないんだと思います。三宅監督から「飲み会に誘われても断るタイプ」だと言われました。どこまで行ってもはるかは取材対象でしかなかったんでしょうね。
黒島:小田島さんの女性マネージャーさんも怖かったです。二人の関係もどこかホラーっぽかった(笑)。
荒川:たぶんですけど、あの二人はデキちゃったんだと思うんですよ。
――そういう裏設定が?
荒川:監督の演出に意図があったのかどうかは分からないですけど、講演中の小田島に女性マネージャーが何かを伝えに来るんですけど、その耳打ちの仕方とかがもう何というか…そういう関係なのかなって思ってしまうんですよ。
カメラマン:堤博之
※黒島結菜=ヘアメイク:加藤恵/スタイリスト:伊藤省吾(sitor)
【作品】
Netflixオリジナルシリーズ「呪怨:呪いの家」(全6話)
2020年7月3日(金)、Netflixにて全世界独占配信
監督:三宅唱
出演:荒川良々、黒島結菜、里々佳、長村航希、岩井堂聖子、井之脇海、テイ龍進、松浦祐也、土村芳、
柄本時生、仙道敦子、倉科カナ
脚本:高橋洋、一瀬隆重
エグゼクティブ・プロデューサー:山口敏功(NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)
坂本和隆(ネットフリックス)
プロデューサー:一瀬隆重、平田樹彦
音楽:蓜島邦明 撮影:四宮秀俊 照明:永田英則 美術:尾関龍生、録音:小松将人
音響効果:柴崎憲治 編集:深沢佳文 視覚効果:松本肇、特殊造型:スクリーミング マッド ジョージ
【HP】https://www.netflix.com/ju-on_origins
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