舞台『刀剣乱舞』の灯をつけ直し、次につなげたい――和田琢磨&梅津瑞樹、“科白劇”への熱意

2020/07/11 12:30 配信

2.5次元

「山姥切長義は、初期の歌仙兼定に少し似ている」


――「慈伝」での共演で感じた、お互いの印象はいかがですか?

梅津:わだっくまさんがゲストでいらしたのは(公演終盤の)東京凱旋公演だったので、僕としても役としても余裕が出る頃合いだと思われるかもしれませんが、決してそんなことはなくて。毎日いっぱいいっぱいでした(苦笑)。

歌仙兼定とは舞台上でも同じシーンがあったんですけど、安心感がありましたね。わだっくまさんは芯がしっかりしてらっしゃるし、こういう大人になりたいなって。

和田:山姥切長義は、少し“刀ステ”初期の歌仙兼定に似ている雰囲気を感じました。ほかの刀剣男士に対して不器用でありながらも、自分の芯をしっかり持っている。2人がしっかり噛み合わさったら、いい関係性になれるんじゃないかなと感じていました。

公演も重ねているうちに、いつもなら目を合わせないようなところでパッと目が合ったりする瞬間もあって、いい芝居の距離感を作れる方だなと思いましたね。

鈴木拡樹、荒牧慶彦らがつないできた「刀ステ」座長のバトンを和田が受け継ぐ


和田:「慈伝」の歌仙兼定と山姥切長義との掛け合いのシーンが、ちょうど「刀とはこうあるべき」と諭すシーンだったじゃないですか。そのあとのシーンでも、「全体に向けたセリフだけど、この言葉は山姥切長義に宛てた言葉かもしれない」という瞬間があって。

そのときにパッと見たら、ちゃんと山姥切長義がこっちを見てくれていたので、うれしいなと。そんなこともありました。